夫に浮気をされたときに、『私がよい妻じゃなかったから』と、その原因が自分にあると考えてしまう女性は少なくありません。
例えば、『子供の世話に精一杯で、夫のことをおろそかにしていたから』とか、
『仕事や家事で疲れていて、夫に優しく接する余裕がなかったから』とか、
『口うるさく小言をいったから』
『夫の帰りを待たずに寝ていたから』
『お小遣いを増やしてあげなかったから』
『新車を買うのに反対したから』
・・・・・・・きりがありません。
だから、はっきりいいます。
あなたのご主人が浮気をしたのは、あなたのせいではありません。
もしもあなたに反省すべき点があったとしても、それはそれ、これはこれ、です。
いえ、反省は必要です。改める点については、改めていくことは大切なことです。
でも、だからといって、あなたが『よい妻』になることができたら、夫が戻ってくると考えるのは、ちょっと短絡的すぎます。(それに、あなたがご自分で思うほど、あなたは『ダメな妻』ではありませんよ)
ご主人が、『〇〇してくれなかったから浮気した』というのは、小さな子供の理屈と同じです。
もしも、お子さんがおもちゃを買ってとねだって、買ってくれないと店先でも構わず泣き叫んでダダをこねているとしたら、あなたはどうしますか?
買ってあげるのが、「よい母親」なのでしょうか?
もちろん、お子さんがおもちゃを欲しがるのと、ご主人が浮気をするのは、状況は全く違いますが、あなたとご主人の間で、しっかりと意思の疎通ができて、お互いに納得できる話し合いができないうちは、あなたがひとりでいくら「よい妻」になって立て直そうとしても、うまくはいかないでしょう。
なので、くれぐれも次の5つに陥ることのないように注意してください。
①夫の言うことに100%従順であろうとする。
②必要以上に食事を豪華にしたり、特別扱いをする。
③子供のこと以上に、夫の世話を焼く。
④顔色を常にうかがっていて、夫の機嫌に敏感に反応する。
⑤ケンカになったら、すぐに『自分が悪かった』と謝る。
いっておきますが、こんなことをやりだしたら、あなたとご主人の関係はもっとおかしくなってしまいます。
こういうふうに振舞っている妻を見て、それで夫が浮気を改心したケースは、私が知る限りほとんどありません。
正直いうと、最初のうちはいいかもしれません。やり始めて2~3か月とか。
でも、時間が経てばたつほど、夫婦関係は悪化していきます。
そして、ますます相手女性と大胆に会うようになったり、少しでも気にいらないことがあるとキレるようになったり、わがままな欲求が増えたり、あなたがご主人に気を使えば使うほど余計にウザがられたり、帰宅が遅くなったり、『気持ちわり~よ』といわれる場合すらあります。
もちろん、ある程度の気遣いや、相手に合わせるという気持ちは、協調性という範囲において、大人の行動として必要です。
でもそれが、「私が我慢すれば」とか「もっと私が頑張れば」とあなた自身を追い込むことになれば、それはあなたにとって、ただ辛いだけの状態ですし、ストレスや感情の重圧もはかり知れません。
人は「気」を感じあう生き物ですから、あなたのストレスは、そのままご主人の感じるところとなります。
つまり、あなたが無理をしていることは、ご主人にはモロバレなんです。
ご主人は、あなたが必要以上に世話を焼いたり、いままでダメだといっていたことを急に『いいわよ♪』と言い出したからといって、浮気をやめてはくれません。
かえって、あなたの態度に違和感を覚え、あなたに接するのが面倒くさくなってしまい、あなたを避けたり、冷たい態度をとるようになってしまうのです。
大事なのは、あなたが一方的に変わるとか、夫に合わせるということではなく、ご主人があなたと同じ意識を持つように、「夫婦のあり方」を見直していくことです。
その具体的な方法については、ひとつずつ他の記事でお話していきますが、ここでは、まず「夫の言いなりになることが、『よい妻』なのではない」ということと、夫に浮気をやめてもらうためには、あなたの心の持ちようこそが大事だということを、意識してくださいね。