あなたがご主人の浮気に気づいて問い詰めたとき、素直に事実を認めて、『ごめんなさい、もうしません』と約束してくれたとしても、それだけで安心するのは危険です。
事実を認めて謝っているということは、ご主人は少なくても、これ以上あなたと口論になったり、不仲になることは避けたいと思っています。
おそらく離婚なども考えていないし、許してほしいと思っているでしょう。
ただ、『本当に心から反省しているか?』というと……
『彼女とは二度と会わない』と言っている夫でも、水面下で相手女性と会い続けたり、連絡を取り合うことは珍しくありません。
世の中には『妻を甘く見ている』夫が本当に多いです。
『きっと妻は次も許してくれるだろう』
『まさか離婚なんて言ってこないだろう』
『今回はちょっとヤバかったけど、今度はバレないように気を付けよう』
その程度にしか思いを持てない男性もいます。
そんな有様ですから、妻が食事もろくに喉を通らず、一週間で5キロ以上も激ヤセしてても、夫のほうは、「ああ、ダイエットしてるんだな」といった程度にしか思っていないこともあります。
なので、なかなか自分の行為が妻を苦しめている自覚は持つに至らず、せいぜい、ちょっとうしろめたい気持ちがする程度だったり……。
そのくらい、浮気をしている夫と、浮気されている妻の間には、とても大きな認識のズレがあります。
ところが、妻が本気で怒りだし、相手女性に連絡をとろうとしたり、然るべき人(親、職場の上司、相手女性の夫など)に話をするなど、抗議のアクションをとるようになると、いままでヘラヘラしていた夫でも、とたんに焦りだします。
『まさかそこまではしないだろう』という読みがハズれて、想定外の事態に及ぶからです。
そして、そういう状態になって、はじめて夫は『困ったことになった』と考えます。
そこまでいかないと反省できないということは、とても残念なことですが、なんでも許し、いつでも優しいばかりでは、夫は何も学びません。
あなたがどこまで実際の行動を示すかはケースバイケースですが、ゼッタイにやってほしくないこと、許せないことをされたときには、それなりに毅然とした態度を示すことも、ときには必要です。
そして、「妻が本気で怒ると怖いんだ」ということを、しっかりご主人に学んでいただくことが、浮気の抑止力にもつながります。