定年後に待ち受ける「うつ」のリスク

定年退職したあと、これまでの仕事や職場の同僚や部下との関係がなくなり、しばらくはほっとして解放感もあると思いますが、時間がたつにされて、それが喪失感というか、無気力さにつながってしまうこともあります。

何十年と仕事一筋に頑張ってこられた方ほど、キャリアや役職などの肩書もなくなり、仕事という自分の居場所を失った影響は大きいですし、気が付くとひとり感慨にふけることもあると思います。

あのときはこうすればよかったとか、あんな失敗をして迷惑をかけたなど、過ぎてしまったことを今更のように後悔したり、昔のことに思いを巡らしながら、一日が過ぎていく、、、、

もしも、ソファにすわって日がな一日ぼんやりと過ごしていることが多いと感じたら、あなた自身、そうした心のエアポケットにはまり込んでいる状態かもしれません。

中には、その状態が長期化してうつ状態になってしまう方もいらっしゃいます。

いわゆる「定年うつ」というものです。

仕事以外に何をやったらいいかわからない。

自分の存在価値もわからなくて、仕事をしていないことが家族への負い目になってしまう方もいます。

ライフスタイルが仕事中心から、自分が新たに価値を認めるものにシフトしていくことを自覚して、あなたの心のエンジンを再起動するべきです。

具体的には、今までの仕事に変わる、第二の居場所を探してみるをお勧めします。

お金のために働くとかではなく、自分の心が求めること、やってみたいことに思いを向けてみましょう。

若いころに思い描いていた夢をいまこそ叶えてみるとか、未経験のことに心機一転チャレンジをしてみるなども素晴らしいと思います。

定年うつについては、別ページ「定年うつと予防法」でも書いていますので、あわせてご参照ください。