相手の声の調子からも、嘘を見抜くことができます。
たとえば、嘘をつくときの特徴として、次のような口調が見られます。
①「あの・・・」、「その・・・」、「えっと・・・」、「いや・・・」
こうした言葉がでているときは、頭の中で一生懸命に嘘を考えている可能性があります。
いわば考えている間の「時間稼ぎ」です。
②「仕事が・・・・、今週の土曜は仕事が入って出勤になるからね」
「仕事が・・・」とまず言い出してから、具体的な状況を補足して、もっともらしい嘘を組み立てようとしている可能性があります。
③「そのときは偶然・・・・、偶然、職場の同僚と一緒になっただけだよ」
言葉を言いかけて、語尾を反復するのは、途中で言い訳を思いついたときに口にする可能性があります
④「ち、ちょっと覚えてないけど・・・・」
吃音が出るときは、焦って言い訳を考えている可能性があります
⑤「そのメールは・・・・・」
言いかけてやめたり、省略したりするのは、言い訳が思いつかなくて言葉が途切れている可能性があります
これらの兆候は、単独で現れるよりも、むしろいくつか組み合わさっていることが多いです。
例としては、「あの・・・・、ちょ、ちょっと覚えてないけど、そのメールは友達が・・・・友達がふざけて送ってきて・・・・・・・」みたいな感じです。
ほかに、黙る回数が増えたり、黙る時間が長くなる、声が高くなる、話がつっかかる、意味不明なことを言う、いい間違いをするなど、不安や不快感が強まるにつれて、頻度が増していく傾向があります。
このようなときは、嘘をついている可能性を十分に考慮しながら、できるだけ『明るい表情』や『気にしていない素振り』で問い正していくようにしてください。
暗く厳しい表情で問いただすと、ただでさえ嘘をついて後ろめたさを感じている相手に、より本当のことが言いにくい状況に追い込んでしまうことになりますからね。