夫婦関係をよくするためには、互いに理解しあうことはとても大切なポイントですね。
特に男性と女性の『脳』の違いについて知っておくことは、相手を理解するうえでも大事なポイントです。
よく『あなたは右脳派か、それとも左脳派か?』といった話を巷でききますが、ざっくりと性別で分けてしまえば、男性は右脳派、女性は左脳派です。
男性は、原始の時代から培ってきた、獲物を徹底的に追い詰めて仕留める、という行動の本質がありますから、進化の過程で右脳が発達してきました。
反対に女性は、群れの中で長い時間生活をともにするために、協調性を持ち、たくさんの人の相手をするという行動の本質があるため、進化の過程で左脳が発達してきました。
ただ、その人が固有に持っている性質というのがありますからね、必ずしもそれだけで一概に言えるものでもありませんけれど。
さて、あなたやご主人が、右脳と左脳のどちらの傾向が強いか、ということは、簡単な方法で知ることができます。
まず、腕を組んでみてください。
どちらの腕が上になりますか?
人には利き腕と同様「利き脳」があります。
腕を組んでみたとき、どちらの腕が上に来るかで、その人の利き脳、つまり左右のうちよく使っている脳が分かります。
右腕が上に来る人は左脳の働きがよく、論理的で判断力に優れているタイプ。
一方、左腕が上の人は右脳の働きがよく、直感的で創造力に優れているタイプといわれています。
また、男性の場合、右脳よりも左脳のほうが大きい傾向があります。
そのため、右脳派の男性であっても、その思考系統はどうしても左脳寄りになります。
ところが女性では左脳と右脳の間に大きさの差はありません。
ただ、「脳梁(のうりょう)」といって、右脳と左脳をつないでいる真ん中の部分が、女性の方が大きいのです。
つまり、女性は右脳と左脳を同時に使い、情報のやりとりを迅速にできますが、男性は脳梁が細いのでそれがうまくできません。
女性のように同時に二つ以上のことをしようとすると、どちらかが疎かになってしまいます。
そのかわり、ひとつのことを専門的に攻めようとしたときには、男性は如何なくその特性を発揮することができます。
こういう男性の脳の特性を知っておくと、ご主人の思考や行動がわかりやすくなり、それだけでもストレス軽減につながると思います。