離婚するときにまで、夫の反応を見てしまう

離婚を考えています、という方の中には、モラハラ気質の夫と長年、時を重ねてこられた方もいらっしゃいます。

モラハラなうえに不倫という事実が判明して、夫婦としてやっていくことに限界を感じて離婚を考えているわけですが、そんな方のご相談をうかがっていて、ひとつ感じることがあります。

それは、モラハラ気質の夫の言葉に支配されてきたために、離婚するときですら、夫の都合や主張ににあわせた離婚を考えてしまったり、理不尽な条件を言われているにも関わらず、「私が我慢できないのがいけないのだから、、、、」とそれに妥協してしまうなど、夫の主張をベースにした離婚を考えてしまう傾向があるということです。

離婚はとても辛い選択ですし、勇気のいる決断です。

だからこそ、離婚する以上は、それは夫のためではなく、あなたのためにするべきです。

あなたの未来を守るために、あなたの人生を取り戻すためにするのです。

ですから、ご自分の意志、判断をしっかり持つことが大前提です。

自分で考えて、しっかり調べて、自分のために決めて、行動するというスタンスを持つことです。

ある方は、ご主人からこういわれたそうです

『おまえは俺と離婚したら、ロクな仕事もなくてみじめな人生を送るだけだぞ』

その女性は、夫の言葉に傷つきながらも反論できず、結婚以来ずっと専業主婦でいたために、自立した生活に強い不安を感じて、離婚を1年以上も迷い続けました。

ところがお話をうかがっていくと、結婚前には英語が得意で、ひとりで海外にも行けるほどの行動力をもっていた女性であったことを伺いました。

私から見たら、これはすごいことです。

それだけのバイタリティと積極性がおありなら、あらためてご自分の可能性を切り開くチャレンジをしてみてはどうか?と。

そして、離婚までの時間を2年後と定めて、今はそのための勉強時間に充てて、むしろ今だからこそ、できることをやってみませんか?とご提案させていだたきました。

その方は、はじめは不安や否定的な考えから抜け出すことが難しく、何度もくじけそうになっていましたが、英会話の塾を開くという決断をされ、教室を開講されました。

今は十分な生活力を得ておらます。ちなみに、ご主人とは2年たたないうちに離婚されました。

これを読まれたあなたが、『私には無理だわ。私は英語もできないし、塾も開けないから』と思われたとしたら、それは違います。

大事なのは、思考を展開することです。

あなたにはあなたの未来があります。今は眠っているとしても、必ず何らかのスキルや経験があるはずです。

それを見つけて磨くことをしてみてください。

私は、状況により離婚に至ることは、ひとつの選択肢としてあってよいと思っています。

ただ、その方が「無理」とか「できない」とか否定的な気持ちでいたら、未来には不安と困難が付きまとうでしょう。

離婚はそのあとが肝心です。よい結果を望むなら、むしろ前向きに捉えましょう。

ある方は、離婚を自分の転機ととらえて、ワクワクしながら準備をしたそうです。

離婚は人生の失敗などという人もいますが、決してそうではありません。

ほんとうの幸せのために、その始まりとして訪れる離婚もあるのです。