あなたの『得意』をみつけよう

私の知人で、釣りが好きな人がいるんですよ。

この人がやるのは特に川釣り。山の中に入っていって、ヤマメとかアユとかを釣る。

で、釣り場にいくのに、今までずっとスズキのジムニーを愛用してたんです。軽ナンバーのやつ。

でも、たまたま新しく出たトヨタのランドクルーザーに一目惚れして、ジムニーから乗り換えたそうです。

で、いつものように、釣りをするために山に入っていった。

ランクルはどっしりしていて安定感もあり、乗り心地もいいですが、ガタイが大きくて、狭い道に入っていないし、小回りもきかないし、かえって怖いし扱いにくい。

Uターンするのも一苦労。

とてもじゃないけど、釣り場のポイントまでは入っていけなくて、結局、またジムニーに乗り換えたそうです。

車だって、それぞれに得意、不得意があります。

悪路に強いランクルとジムニーですら、得意な環境というのがあります。

どこを見て、どこを長所ととらえるか。

アフリカのサバンナのようなところは、ランクルじゃないと、ジムニーじゃ怖くて走れないでしょう。

ゾウとかサイに突進されたら秒で終わりますし。

でも、日本の山道を走るなら、ジムニーがイチバン。

ジムニーの悪路走破性は特筆ものです。

ランクルがスタック(立往生)するような悪路を、ジムニーは乗り越えて進んでいけます。

よく、「私は不器用だし、要領も悪いので、職場の同僚のようにうまくできないのがコンプレックスです」とか「私は学歴がなくて、器量もよくないので、自信がありません」とかおっしゃる方がいますけど、人にはそれぞれの良さがあります。

ランクルじゃなくてもいいじゃないですか。ジムニーだから進める道がある。

誰かと比べて自分をダメと思ったり、誰かを基準にして、それに合わせる必要はありません。

それよりも、自分を磨く。得意をもっと得意にする。

自分の中にある基準を、自分自身が超えていく。

そのほうが、ずっと前向きに自分をとらえていけますし、おのずと自信もついてきます。

知らず知らずのうちに、まわりからの評価も上がっていくと思います。