先日、テレビのある番組の中で「夫のお手伝いあるある」のテーマで盛り上がってました。
夫が家事を手伝ってくれない、または、手伝ってくれるのはいいのだけど、「ウチの夫は、3歳の息子と同じ程度のことしかできません」みたいな。
そもそも「家事を手伝う」という言葉自体、「家事は妻がやるもの」という偏見と固定概念があって嫌です、という意見も多く出ていました。
男性も家事を協力してやるべき、という意見は私も賛成ですが、普段から仕事で家にいることが少ないご主人は、そもそも妻が家事をしている様子をほとんど見たことがないとか、意識していないということも珍しくありません。
そんなありさまですから、家事を手伝うといっても、何をどうすればいいかもわからないし、足手まといになるだけで、ほとんど役には立たないでしょう。
それに男性は、とかく家事について断片的にとらえていることが多いです。
たとえば「食器を洗ってほしい」とお願いした場合、文字通り食器を洗うことだけをやったらおわり、というふうになりがちです。
でも、食器を洗う行為は後片付けの一つにすぎず、ほかにもやることは山ほどありますが、夫の食器は洗ったけど、シンクは汚れたまま、生ごみは残ったまま、油で汚れた壁や床もそのまま、もしかしたら使ったスポンジもそのへんに置いたままで「はい、おわったよ」となってしまう男性もいます。
それを奥様が見ていたら、ため息しか出ないのは容易に想像できます。
これは結局、『家事』と呼ばれている家庭内の仕事について、男性があまりに無関心だったり、軽く考えていて、妻の労力を正当に評価していない、ということも要因のひとつだと思います。
そういえば、内閣府の家事・育児の分担を調査したデータでは、夫1割、妻9割というのが31.6%で最も多く、次いで夫2割、妻8割が24.0%。両者の合計で、全体の半数以上を占めています。
これはある意味、夫が妻の気持ちや日常をどのくらい理解しているか、コミュニケーションがいかに希薄かということにも、つながってくる数字ではないかと思います。