人は辛い経験、恐怖を感じた経験が「トラウマ」になってしまうことがあります。
トラウマとは、肉体や心に受けたダメージによる心的外傷 、つまり心の傷を意味する言葉です。
トラウマを抱えている方はどうしても『否定する心』に支配されがちです。
以前にうまくできなかった、怖い思いをしたなど、「ふたたび失敗する恐怖」にどうしても苛まれてしまいます。
だから、「またうまくいかないだろう」と考える。
つまり、肯定的な思考自体を否定してしまうのです。
この否定はさらに不安を生み、不安は疑念を生み、疑念は不信を生みます。
こうした負のスパイラルにはまってしまうと、人は行動すること自体のリスクを感じて、ますます否定しかできなくなります。
ここから抜け出すには、メンタルコントロールが有効です。
メンタルコントロールとは、簡単に言えば、ご自分の感じていること、考えていることを客観的に見つめなおし、不安がもたらす想像から抜け出し、本来の心を取り戻すことです。
端的に言って、人が感じる不安の中には、二つの種類があります。
ひとつは、実際に目の前に迫っている事態に対する不安、もうひとつは、実際には何も起こっていないのに、自分の「脳の中」で生み出している不安です。
まず、トラウマにかかわる不安の大半は、後者であることを認識してください。
そして、「脳の中で起きている不安」については、自らの否定的な気持ちが生み出しているものだと気づいてください。
次に、その否定的な気持ちを客観的に見て、そこまで心配したり、恐れるものではないと理解するして、あなたの否定にまみれた心を、『肯定する心』に転換していきます。
要は「あなた自身を認めること」
大丈夫です。
あなたは今の状況にうまく対応できますし、あなたが出した結果は、なんであれ、行動できたことのプラスは、かならず未来につながっていきます。
ですから、成功することに主眼を置くのではなく、やってみることに主眼を置くのです。
失敗しても大丈夫。
どんまいどんまい、ナイストライ。
実はこれだけで、否定的な思考の連鎖を断ち切ることができます。
私の電話コンサルティングでも、このメンタルコントロールと現実的な対処は、解決の両輪として重要視しているポイントです。
不安や否定的な心に囚われて苦しんでる方は、ぜひいちどご相談ください。