夫が浮気をしているなんて、そう簡単には人に言えませんよね。
プライベートなことだし、相談できる相手といえば、親しい友人や肉親くらい・・・
でも、勇気を出して相談しても、返ってくる答えはみんなおんなじ。
解決につながるどころか、気休めの慰めばかり・・・
たとえば、こんなふうに言われてしまったことはありませんか?
もちろんこれらの言葉は、あなたのことを心配して、あなたが少しでも気が楽になるようにという、とても優しい心遣いからだと思いますし、専門家の中にも、「浮気には気付かないフリをして、とにかく夫が相手女性と別れて戻ってくるのを待ちなさい」というスタンスの方もいらっしゃいます。
自然消滅で終わっていくケースもたしかにありますが、その前提でのんびり構えていると、場合によっては数年単位で長期化していくこともあります。
むしろ、「恋」をしている勢いで二人の関係は急速に深まり、夫の態度や行動はますますエスカレートして、離婚や別居を言い出すなど強硬策に出てくるケースもあります。
一方あなたは、寝ても覚めても、ご主人の浮気のことが頭から離れず、精神的にも本当に辛く苦しい状態が続くことになりますので、大変な心労がかかります。
お子さんがいらっしゃる方は、そうしたお母さんの不安や心配が、お子さんの情緒に少なからず影響を及ぼし、暗い影を落としていく結果となります。
ですからまず、「多くの場合は、放っておいて自然に終わるものではない」ということはしっかり認識してください。
夫の浮気によって平穏な日常が脅かされ、家庭が壊れそうになっているとき、それを取り戻し、守ることができるのは「妻」であるあなたしかいません。
あなたが目をつぶってしまえば、それこそ家庭がコントロール不能になります。
ただ、やたらと夫を問いただして、追及すればいいのかというと、決してそういうことではありません。
大切なのは、あなたの望む結果を得るために、今なにをするべきかを「正しい方向性」のもとに明確にすることです。
そのためには、できるだけ詳しく現状を把握することも必要です。
たとえば、ご主人と相手女性との関係(職場の部下や同僚、営業目的の女性、出会い系など)、出会いからどのくらいの時間が経過しているか、どのくらいの頻度で会っているか、ご主人の性格や行動パターン、過去にも浮気はあったか、これまでの夫婦仲やお子さんとの親子関係はどうか、ご主人の仕事や生活環境におけるストレスはないかなど、浮気の背景にはさまざまな要因が絡み合ってきます。
ご主人の心情や相手女性との関係も、刻々と変化していきますから、ご主人の日ごろの様子や言動にも、注意を払っておかなくてはいけません。
そのうえで、「今どうすればいいか」を見失わず、あなたの信念と行動があってこそ、初めて具体的な手を打つことができるようになるのです。