夫婦関係の改善:口にしないと伝わらないこと

以心伝心、『夫婦なら、語らずしてわかりあえるはず』というのは、理想的ではありますが、多くの場合『幻想』だと言わざるをえません。

夫婦といえども人間同士、『言わずとも察してくれる』のは限界がありますし、自分の意思や思いを言葉にして伝えることは、基本的なコミュニケーションですので、怠らないようにしましょう。
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特に男性は察しが悪く、妻の思っていること、望んでいることを普段からどれだけわかっているか怪しいものです。

ただでさえそうなんですから、感謝は口にしないと伝わらないし、不満も黙っていてはわかってもらえません。

もしも何か問題を感じたら、『このことに対して自分はこう思う、こうしたい、こうしてほしい』と言える関係であることが大事です。

よく、『夫が浮気しています。話し合いをしたいのですが、聞いてくれません』というご相談をいただくことがあります。

私が、『普段からご主人と話し合いや意見の交換をしていますか?』と聞くと、『普段からあまり会話はありません』とか、『私が何か言っても、反応してくれないんです』という方がかなりいらっしゃいます。

もちろん、これは夫側が応じてくれないことが問題ではありますが、普段から向き合って話しあうことができてないと、浮気を問いただすとか、事実を認めてもらうような話し合いをするのはとても難しいです。

ただ、夫がそうだからといって、妻も口を閉ざしてしまえば、それこそ夫婦の会話はほとんどなくなってしまうかもしれませんので、できれば『勇気と愛情をもって、言いたいことを言う』というスタンスのもとで、ご主人とコミュニケーションを取り合うことをあきらめないでいただきたいのです。

(ただしこれは、言いたい放題に言うと言う意味ではありませんよ。こうしてくれたら嬉しい、こういうことをされたら悲しいといったリアルタイムな感情を伝えながら、分かり合える夫婦になりたいと願い、あなたと一緒になれて幸せ、ありがとう、という感謝の気持ちとともに、『伝えたいこと』をしっかり伝える、ということです)

そして、相手にも、言いたいことがあったら、しまっておかずに言ってもらう(繰り返しますが、言いたい放題言わせておけという意味ではありません)

ときには夫婦喧嘩だったやっていいのです。

喧嘩だって、互いを分かり合うための儀式みたいなものですから、遠慮なんかしていてもしかたがありません。

ただし、おふたりがともに心得ておくべきルールがあります。

それは、喧嘩になったら、分かり合えるまであきらめないこと。

「もういいや」などと言って、途中で打ち切ったりしないこと。

たとえ徹夜になろうと、とにかく納得できるまで最後まで話し合うこと。

そして、24時間以内に、仲直りすること。

そういう喧嘩は、一回乗り越えるたびに、確実に前よりも二人の絆は強くなります(もちろん、喧嘩を勧めているわけではありませんけどね)

お互いが持つ不満や欲求を、じっくり話し合う努力を惜しまず、交わした意思の積み重ねによって、相手のことを一番理解して、愛情の深い夫婦になりたい、とお互いが思えること。心をひとつにできること。

いい夫婦になるため、ともに日々を歩むという気持ち。

そういう二人になることが、浮気のタネを積む最大のコツ、といえると思うのです。

 

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