逆ギレした夫を見て、怖さを感じるのは当然です。
でも実は、浮気がバレたご主人も、あなたのことを相当、『怖い』と思っています。
自分の浮気が妻にバレてしまうことが、どれだけマズイことになるかは、本人もよくわかっていますからね。
だから、最後の壁一枚で、逆ギレしながら自分を守ろうと必死になっているわけです。
こうした夫側の心理、逆ギレする心情について理解しておくだけでも、いざご主人がキレ始めた時にも、あなたの心にいくらかの余裕が生まれることでしょう。
「ああ、始まったな。こうして私を脅そうとしているんだな」と、冷静にご主人を見ることができるはずです。
そして、もうひとつのポイントとして、逆ギレしているとき、ご主人はあなたのことを、自分を攻撃する存在、追い詰める存在として見ています。
要するに、あなたを「敵」として認識しているわけです。
敵として認識されている中で、あなたが敵のごとく振舞えば、ご主人は全力で反撃してくるでしょう。
でも、あなたは彼の敵ではなく、妻という同志であり、理解者であり、守るべき存在です。
だからこそ、あくまでも淡々と、ご主人を責めるわけではなく、否定するわけでもなく、理解を示せるところは理解しつつ、そのうえで、あなたが絶対に譲れないところは、あくまでも軸を曲げずに、あなたの意思を冷静に伝えることです。
それでも、あまりにご主人の逆ギレが激しく、意思の疎通が図れないと思ったときは、一旦、話し合いを中断しても構いません。
逆ギレは感情です。
感情は時間を置けば、必ずクールダウンします。
ですから、何がなんでも今すぐ話し合いをしようとするよりも、あなたが「ああ、これは無理だな」と思ったときは、しばらく時間をおいて、ご主人が落ち着くのを待った方がよいかもしれません。
ご主人も、感情が落ち着いて、現実を受け止めることができたあとは、意外と冷静に話ができる状況になったりしますし、逆ギレされてもあきらめず向き合おうとするあなたの本気さや決意の固さを感じてもらえるはずです。
そうして、逆ギレという行為があなたには通用しないということを、ご主人にしっかりと示してあげることも、実はすごく大事なことなんです。
逆ギレの対処のしかたに限らずですが、浮気に直面しているときって、夫に対する態度や接し方が明暗を分けることが多く、『そのとき、どうするか』の連続です。
「どうしていいかわからない」と思われるときもあると思いますが、逆にいえば、そうならないために大事なのは、あなた自身がしっかりと「心の軸」を持つことです。
ご主人の態度や言動に振り回されることなく、あなたにとって「何が一番大事なのか」「何のためにこれをするのか」を冷静に分析し、理解することです。
その思いが定まれば、行動も定まります。勇気も決意も湧いてくるでしょう。
そうしてあなたの心の軸に沿った行動を積み重ねていくことによって、かならず状況を好転させる結果が伴い、それがご夫婦のこれからを変えていきます。