なぜ夫婦喧嘩になってしまうのか?

夫婦喧嘩は、感情のぶつかりあいとして、時に避けられないものではありますが、決して相手を攻撃したり、否定して終わるのではなく、最終的にはわかりあうことが必要であり、仲直りできる範囲内で治めることが大事なポイントです。

また、夫婦喧嘩の背景には、さまざまな日常的なストレスが隠れている場合があります。

たとえば、妻のほうでいえば、家事や仕事で大変な中で、夫は帰宅が遅くてほとんど母子家庭みたいだとか、姑との折り合いが悪くて嫌味を言われてるとか、ご近所との人間関係が煩わしいとか、夫が休みの日はずっと寝てるとか、理由はさまざまですが、そうした妻のストレスから発するSOSに対して、夫がまるで取り合ってくれなかったり、そもそも問題として認識していなくて、「わかってほしいのにわかってくれない。力になってくれない」という不満が募る。

夫は夫でストレスを抱えていて、「俺だって外で仕事をして疲れて帰ってきてるんだから、そんな話をいちいち持ち込まないでくれよ」とばかりに反応が冷たかったり、理解するのをめんどくさがる。

当然、互いの間でやり場のなくなったストレスがぶつかり合うことになります。

この状態で頻繁に喧嘩ばかりしていると、お互いに疲弊してしまって、『もう話をしてもムダ。どうせわかりあえない』といったあきらめ感がつのっていって、最悪の場合、離婚の原因にまで発展してしまう場合も否定できません。

なので、夫婦喧嘩を表面上だけでとらえるのではなく、「なぜ喧嘩になってしまうのか」をよく分析して、その背景にある原因や互いの向き合い方をしっかり見直すことも夫婦喧嘩をしてしまったときの大事なポイントです。

ただし、夫にモラハラ的な発言があったり、ASD(自閉症スペクトラムア、スペルガー症候群)の場合は、わかりあうこと自体が非常に困難だったりしますので、この限りでないこともあります。