浮気相手に夫を奪われた妻の手記⑪

前はこちら

あの電話がまた始まったのです。

時間帯も回数も尋常じゃありません。

24時間、一日中何度となく電話が鳴り響きます。

「今すぐ離婚しろ」

「その家を出て行け」

「子供と一緒に死んでしまえ」

……どうしてだろう…?

どうして夫は、私よりも、こんなことが言える女の方を愛せるのだろう…

悲しくて悔しくて、情けなくて、とうとう耐えきれなくなった私は、泣いて夫にすがり付きました。

戻ってきて欲しい。愛人と別れて、またもとの暮らしを取り戻して欲しい。

わたしは夢中でした。必死でした。本音をすべてぶつけることに。

でも。

夫が帰した言葉は、耳を疑うものでした。

「うるせえ!このガキを連れてとっとと出て行け!!」

夫はさらに、私をものすごい顔でにらみつけて、家を出て行きました。

わたしはその場に崩れ落ち、涙がぽろぽろこぼれました。

悔しさと、情けなさと、腹立たしさと、そして、そして夫の理不尽さ…。

どうして…!?

どうしてこうなってしまったんでしょう。

もう、わたしの頭の中になにもはっきり見えません。考えることも出来ません。

私はこれから、どうなっていくんでしょうか…

続きはこちら