困った男性意識「浮気なんかみんなしてる」

世間一般的には『浮気』や『不倫』を、とても軽く考えてしまう風潮があります。

テレビのバラエティ番組でも浮気ネタは定番ですし、週刊誌でも不倫はスキャンダルとしてよく載っていますが、浮気がどれほど夫婦関係に悪影響を及ぼすかとか、浮気された苦しみがどれほどのものかを真面目に取り上げるようなテレビや雑誌はほとんど皆無です。

そうした風潮もあって、特に男性は「浮気なんてみんなやってるんだな」とか「浮気くらい大したことないんだな」と、知らず知らずのうちに誤った認識を持ってしまっていることがあります。

また、自分の友人や知人、職場の同僚などに浮気をしている人がいるような場合、モラルが薄れるというか、「こんなの普通にあることだ」という意識になり、それほど悪いことだと考えなくなってしまう傾向もあります。

ですので、もしもテレビのワイドショーなどで浮気ネタが取り上げられているようなときは、単に相手が誰かとか、どんな関係だったのかということだけでなく、その人がどんな責任を取ることになったか、謝罪会見をしたり、仕事をなくしたり、関係者に迷惑をかけているなど、浮気によってどれほどの代償を払うことになったのかを、夫婦の会話のときにそれこそ「ネタ」にして話をするというのもよい方法です。

浮気をたいしたことではないと思っている男性でも、「妻にバレて離婚されて慰謝料請求」みたいな話が、もしも自分の身に起きたらと思えばぞっとするでしょうし、「浮気なんか後々めんどくさくなるだけ」ということも理解できると思います。

また、実際に浮気をしている男性の中には、本当にかなり面倒な事態に追い込まれている人も少なからずいらっしゃいます。

たとえば、ご相談のなかでよくあるのは、ダブル不倫で相手女性の夫に知られてしまったケース。先方からみたら、妻の不倫相手は憎むべき対象であり、職場や自宅にまで抗議してきたり、法的措置に出ることはもちろん、社会的制裁を与えるために、執拗に責任を求めてくる事例も少なくありませんし、中には直接危害を加えられたり、命まで脅かされるケースもあります。

「そんな大げさな」と思われるかもしれませんが、浮気が原因で殺人事件に発展した事例は、実はかなり多くて、警察庁が発行する犯罪白書において、浮気・不倫が原因とされる「痴情のもつれ」は、「憤怒」「怨恨」に並んで「殺人の3大動機」と呼ばれているほどです。

ちなみに「痴情のもつれ」には、浮気がもとで配偶者に殺害される事件も含まれます。また殺人に及ばずとも、浮気が発端で傷害事件が発生した事例もたくさんあり、決して「絶対にない」とは言い切れないのです。

甘く考えれば、「たかが浮気で」という話になってしまいますが、現実にはその代償は決して小さくなく、むしろ「こんなことになるとは思わなかった」というような事態に及んでしまって、後から頭を抱えている男性のほうが圧倒的に多いのです。