妊娠中に浮気をする夫の主張

妻が妊娠中に浮気をする夫の中には、悪びれず身勝手な主張をする人もいます。

たとえば、

・妻とセックスできず、欲求不満が溜まってしまうから仕方ない。

・風俗や出会い系などの後腐れのないところで性欲を発散してるだけ

・妻が妊娠している間だけ、バレずにやるなら問題はない

・浮気をしたぶん、妻に優しくするし、世話もするので悪いとは思わない

などなど……。

いずれも妻からしたら、「冗談じゃないわ!」といいたくなる理由ばかりですが、こういう考えの男性がいることも事実です。

実際、「妊娠〇か月です」とか「もうすぐ出産予定です」とおっしゃる方からのご相談も多数寄せられており、本来であれば、幸せの真っ只中にあるはずの時期に、心に図り知れない不安やストレスを抱え、お電話くださる方のなんと多いことか……

愛する夫との間に授かった子どもを、自らの生命力を使って、まさに命がけで出産しようとしている妻をよそに、「セックスができないから」とか「妻が構ってくれないから」などという理由で浮気に走る男性は、夫としても、これから生まれてくる子どもの父親としても、自覚がまるで足りないといわざるを得ません。

冒頭の身勝手な主張をする男性陣には、そもそも思いもよらないことかもしれませんが、浮気によって妻が受ける不安やストレスは彼らの想像をはるかに超えます。

まして妊娠中には、いわゆる「マタニティブルー」といわれる時期もあり、情緒が不安定になったり、些細なことでも自分を責めてしまったり、マイナス思考に陥りがちです。

そんな中で、夫の浮気という「爆弾」が妻に与える悪影響は図り知れません。

中にはそれが原因で流産してしまう方もいますし、夫との子育てに希望がもてず、中絶を決心される方もいます。

いっそ離婚しようにも、子どもの未来を考えたら、シングルで育てることにも現実的な問題があり、どうしていいかわからず途方に暮れている方もいます。

結婚するときは、愛する男性から「一生大切にします」と約束され、幸せになれることを信じて一緒になったのに、その誓いと裏腹に絶望的な苦しみを味わっている女性たちの現実に、私は本当にやりきれない思いです。

ただ、そんな中でも、「自分が悪かった。なんとか妻とやりなおしたい」と自らの過ちを認め、懸命に夫婦関係の修復を努力する男性もいます。

言うまでもなく、それは簡単なことではありません。

浮気をした夫が妻との関係修復を望むとき、彼らに求められる時間と労力と費やすエネルギーの大きさは、これまた本人たちの想像を超えたものになるでしょう。

私のもとには、絶えず数名以上の、「妻との修復を望む男性たち」からご相談があり、一定期間のサポートをさせていただいています。

それでも、私がお手伝いできることには限りがあります。

浮気の背景にどんな理由があるにしても、それが自分で蒔いた種である以上、本人がその刈り取りをしなければなりません。

基本的には、男性たちが自分の非を認め、受け入れ、妻を理解し、妻とどうあるべきかを本気になって考えていくことが必要になります。

そしてこの期間が、男性たちにとって、いちばん気づきを得られ、学びとなる時間です。

ここで何に気づき、何を学び、どう変わるか、です。

まずは、浮気という行為が、本人が思う以上に、夫婦関係を壊滅的に破壊してしまうことを、しっかり自覚すること。

それができて初めて、再出発のスタートラインに立てます。

『欲求不満だから浮気した』という理屈で妻を苦しめることは、生まれてくる子どもを苦しめることでもあり、それは結局、家族として取り返しのつかない結果に及ぶことを、肝に銘じていただきたいものです。

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