職場不倫:マジメな人ほど……

浮気をする男性としない男性の違い

男性の中には、同じ環境においても不倫(浮気)をする人としない人がいます。

たとえば、職場の部下や同僚から告白されたり好意を寄せられたときに、一線を越えることなく踏みとどまれる男性と、誘いを断らずに「職場不倫」に至ってしまう男性がいます。

そこには、いったいどんな違いがあるのでしょうか。

浮気をしない男性の思考

浮気をしない男性は、女性との関係を無意識のうちに「リスク」として認識できていることが多いです。

たとえば、職場において特定の女性と親密な関係になることは、仕事や私生活においてリスクが伴うし、自分にとってマイナスになることを理解して、『君子危うきに近寄らず』で自分の行動をセーブできるわけです。

ただこれは、『理性』というのとはちょっと違います。

理性というよりは、どちらかというとトラブルを回避したいという自己防衛本能といったほうがよいと思います。

理性が働くのは、自分自身も、その女性に好意を感じ始めたときです。

自分も好きだ、という思いをもつからこそ、妻に対して誠実でありたい、家族や生活の幸せを守りたい、といった思いが欲望に勝り、はじめてここで、『理性』というブレーキが作動するわけです。

 

浮気をしてしまう男性の思考

一方、浮気をしてしまう男性は、女性との出会いに対して、さほどのリスクを感じていません。

妻がいても、それはそれ。せっかく女性と親しくなれる機会があったのだから、そのチャンスをフイにするのはもったいないとばかりに、メールのやりとりがはじまったり、デートをするようになっていきます。

つまり、理性よりも欲望がベースになった行動をしているわけです。

ただ、本人はそういう考え方をしているものだから、そもそも悪気がありません。

ましてや妻を苦しめるつもりもないし、これがもとで離婚になるなんて考えてもいない場合が大半です。

そして、恋心でテンションが高ぶっていますので、思考力も判断力もグダグダです。

トラブルを回避したいといった自己防衛本能も、バレたらまずい、といった程度のレベルでしか働かず、メールを消去したり、子どもでも見破れるような嘘をついてごまかそうとするわけです。

 

本当に危ないのどっちの男性?

こうやって見ると、浮気にハマりやすいのは圧倒的に後者のように見えます。

ですが、思いがけずに相手女性にハマってしまうのはどちらかというと、実は前者のタイプの男性のほうなのです。

それは、前者の男性は、浮気に陥らないように、自分なりにブロックをしているわけですが、それを破って相手との関係が始まってしまうと、根が真面目な分、歯止めが効かなくなってしまう傾向があるためです。

そして、その女性との関係に、逆に正当性を求めていってしまうこともあるのです。

『オレはもう彼女のことしか考えられない。今のオレは君を幸せにはできない。だから離婚してくれ』なんてことをマジメに言ってくることすらあります。

一方、後者のタイプの男性は、はじめから軽く考えているので、そのぶん深刻になりにくい、という部分があります。

ただ、深刻にならない分、自分のしていることに深い罪悪感も感じないので、反省もしないし、ずるずると続いたり、次々と相手を変えるなどして、繰り返しになってしまうもこともよくあります。