共依存の妻

共依存とは、お互いに依存症にかかっている状態、という風に単純に解釈されがちですが、実は少し違います。

共依存の妻は、自分のことよりも、夫の身の上に生じた問題に対して、夫本人よりも懸命に解決しようとします。

まるで夏休みに遊び呆けていた子供のために、家事を投げ出して一生懸命に宿題を片づける母親のような状態です。

そのため、夫自身が『今どういう状態になっているのか?』という現状認識をすることができません。

当然ですが、自分の責任についても自覚できず、必死になって問題を解決しようとする意欲も姿勢も持つに至らず、状況はどんどん悪くなってしまいます。

でも、妻がその分必死になって問題解決に勤しむため、とりあえずその状態は回避できますが、結局また同じ問題が起きたり、根本的な問題がいつまでたっても解決しなかったりします。

つまり、面倒を見ないではいられない妻と、自分でやらなくても何とかなる夫との間で、『共依存関係』ができあがってしまうわけです。

日本の女性は、『我慢して夫に尽くす』ということが妻のつとめであると考える方が多いため、共依存になりやすいといわれます。

共依存の妻は、日ごろから母親のように何でもやってしまうことも少なくありません。

妻としては、夫を愛しているからこそ、という思いでやってしまうのですが、夫はそれを当たり前と思うようになり、感謝の気持ちも持たなくなってしまうことが多いです。

また問題がおきても妻に丸投げして、我関せず、になってしまうこともあります。

要するに、大人の男性として、『自分のしたことに責任を持つ』とか『自分に関して生じた問題は自分で解決する』いう、あたりまえのことができくなくなってしまう『ダメ夫』になってしまう危険が大変高いです。

共依存の症状はいろいろとありますが、ここでは根本的なことにだけ触れておきます。

共依存にかかっていると、自分自身の確立ができなくなります。

そのため自分に自信がなく、『人に認められたい』『人に評価されたい』と思い、身近な人のことで一生懸命になって、自分の存在価値を認識しようとします。また一人でいると見捨てられてしまうのではないかと不安になることもあります。

そして、自分が何のために生きているのか、自分の存在意義はなんなのか、つまり自分の人生の目的やあり方について認識が浅いので、自分を大切にできないことが根本原因としてあります。

逆にいえば、そうした認識をしっかり持って、自己の確立ができるようになれば、共依存は改善できます。

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