不倫……あなたはどこまで我慢しますか?

ご相談を伺う中で、男性の私から見ても、「この夫はもうどうしようもないな」と思うようなケースも中にはあります。

正直いって、「このままこの夫と夫婦でいるくらいなら、自分の人生を見つめなおす選択をしたほうが、この方は幸せになれるんじゃないだろうか」と思うこともあります。

不倫されているだけでも辛くて死にそうなのに、さらにモラハラ、DV、酒乱、ギャンブルで借金地獄など、追い打ちをかけるような苦しみの中にいる方もいらっしゃいます。

なんとか夫婦として修復していこうと思っても、無視されるか逆ギレでまともな話しあいもできない……

結婚して10年、20年と時は重ねていても、『この人から愛情を感じたことは、結婚してから一度もないです』という方もいらっしゃいます。

夫に不倫をやめさせることよりも、お電話くださっている方が受けているストレスで、胃潰瘍とか自律神経失調症などで身体を壊してしまうのではないか、精神的に参ってしまって、ノイローゼやうつ病になってしまうのではないかと、本気で心配になってしまうこともあります。

ところが、そういう方でも、「いえ、私は夫とこれからもやっていきたいです」とおっしゃるんです。

どうしてですか?とお尋ねすると、少し考えてから、

『(未成年の)子供がいますし』

『離婚しても、この先が不安ですし』

『今さら実家にも帰れませんし』

『よい再婚相手と巡りあえる保証もありませんし』

そこで私が、『では、もしも今、あなたが宝くじで6億円当たったら、それでもご主人と一緒にやっていきたいですか?』とお尋ねすると、「それだったら離婚します」と即答される方が半分以上いらっしゃいます。

要は、離婚後に自立できるかどうか。

夫といることが好きだから離婚したくない、というよりも、離婚によって新たな不安や困難が生じるくらいなら、今ある困難に耐えているほうがまだマシだから、という理由。

離婚に踏み切れないネックになるのは、この「経済面での不安」がやはり大きな理由となっているようです。

そのお気持ちはとてもよくわかりますが、まともに話しあうこともできず、ただただ変わりもしない夫に耐えて、辛く苦しいだけの生活をしていくことを、これからも何年も続けていくとするなら、その先にいったい、どんな未来があるのでしょう。

しかたないと諦める前に、自分の人生を見つめなおすいい機会だととらえて、離婚後のあれこれを現実的な目線で考えてみることも必要かもしれません。

たとえば離婚したあとに、シングルマザーになったら、生活が不安とか、住むところがないとか、いろいろ考えてしまうことってありますよね。

でも、最近は行政でも、シングルマザーには手厚い待遇を用意しているところがあります。

たとえば、「シングルマザーに優しい街」で検索すると、島根県浜田市がヒットします。

県外から移住したシングルマザーには、以下のような待遇が用意されています。

 

◆シングルマザーに優しい街 島根県浜田市の場合
◇条件
・県外から移住
・高校生以下の子供がいる母子家庭・父子家庭
・市内の介護事業所で就業することが条件になります。
◇支援内容
・給与月額15万円以上
・養育費3万円
・転居費30万円
・1年間の勤務後100万円を進呈
・中古車の提供(無料です)

ここで、「よし、島根県に住もう!」と思うかどうかは別にして、どんなものでも自分から能動的に求めていかないと、チャンスすら目に留まりません。

我慢することが悪いとは言いませんが、耐え続けることが良いとも言えません。

それよりも、ここからもひとつ、未来への扉がみつかった、と思える方のほうが、きっと幸せに近いんじゃないかと、私は思っています。