浮気性の夫をどう治すか?

『夫が浮気ばかりして困っています』というご相談を受けることがあります。

いわゆる『浮気性』の男性ですが、結婚して間もないうちから、何回も複数の女性と浮気を繰り返していて、問いただして別れさせても、すぐにまた別の女性と関係が始まってしまう……まるで『もぐら叩き』のようにキリがないケースも珍しくありません。

お話を伺っていると、『私が子育てに忙しくて、夫を構ってあげなかったのがいけないのでしょうか』とか妊娠、出産のあとセックスレスになってしまったせいでしょうか』とおっしゃる方もいます。

もちろん、そういう理由が関係している場合もあります。

でも、浮気性の男性は、妻に対する不満やセックスの有無とは別の理由で、『他の女性を求めずにはいられない』ということもありますので、『私のせいで……』とか『私がいけなかったから……』とご自身を責めることのないようにしてくださいね。

彼らは、自分の性的欲求から女性を求めていることも確かにありますが、相手女性を複数キープしていないと安心できない、もしくは愛情がみたされない思いが根底にあって、心の不安が浮気につながっている場合もあるのです。

これはちょっと専門的に言うと『回避依存症』に見られる傾向です。

回避依存症の夫の多くは、幼少時代に母親の愛情を十分に受けることができなかったり、家庭の中で受け入てもらえなかったりして、生い立ちの中で孤独や疎外感を強く感じていた過去があります。(ただもちろん、そうした環境があったからといって、必ずしも回避依存症になるわけではありません。また症状自体も、本人のとらえ方や心の傷の深さ、成長するなかでの人間関係などによって個々に違ってきます)

そして、「親に愛されなかったのだから、妻にも愛されないのではないか」とか「いつか捨てられるのではないか」といった『失うことへの不安』がつのり、結婚しても無意識の中で他の女性をキープしようとします。

まともに考えたら、浮気をすること自体が、一番大事な存在であるはずの妻を失ってしまうかもしれないわけで、彼のしていることはまさしく本末転倒なのですが、不安や怖れから逃れるため、あるいは求められている満足感を得るために、歪んだ行動に支配されてしまうのです。

ご主人が回避依存症であるか否かは、厳密には心療内科での診断が必要になると思います。

でも、あなたがご主人の幼少期の家庭環境や、親御さんとの関係はどうだったかなど、知っている情報を整理して、彼が浮気性となった原因を探ってみることで、ご主人を正しく理解できるでしょう。

これは、あなた自身が『夫から愛されてないのではないか』とか『妻として自信をなくしてしまった』というような負の思考にとらわれないようにするためにも有効です。

次に、ご主人の『妻に捨てられるかもしれない』という思いは、自信のなさや不安から来るものですから、夫に自信を持たせる意味で、日常のコミュニケーションの中で、あなたにとってご主人がかけがえのない存在であること、いつも必要としていることなどを伝え、頼られている実感を感じてもらうことも有効な方法です。

ご主人が、『自分は大切に思われている』ということを実感できていけば、『見捨てられる不安』や『失うことの怖れ』が徐々に薄らいで、自分の抱いている恐怖心と向き合うこともできていく可能性もあります。

そういうベースを整えた上で、ご主人が『妻との幸せを守る』という意識をしっかり持てるようになると、浮気と言う行為が、妻を苦しめ、家庭を壊すだけで何のメリットもないということを認識することができますので、結果として浮気をやめていくことにもつながっていきます。