夫婦関係を取り戻すには

『夫との夫婦関係が冷めてしまっているのですが、かつてのような二人に戻ることはできますか?』というご相談をいただくことがあります。

これは相手がいることですし、一概に100%できると断言することはできませんけれど、どうやって修復していけばよいか、その方向に向かう道を見つけることはできます。

ただ、『夫婦関係が冷めている』という場合に、浮気によって一時的に冷めてしまった場合と、長年の結婚生活の中で積み重なった我慢や不満からくるものとでは、その状況に至った原因や経緯が大きく違います。

時折、『夫婦関係の修復はこうしなさい』みたいなことを画一的にうたっている本や記事をみかけることがありますが、それが必ずしもあなたにそのまま当てはまるとは限りません。

大事なのは、「夫婦関係が冷めている」という結果だけではなく、なぜそうなってしまったのか、これまでにどんな経緯があったのかをよく分析して、あなたがたご夫婦にあわせて修復の道を見つけていくことです。

たとえば、あるご相談者様のケースでは、とにかく夫がワンマンで、オレ様系の頑固おやじタイプでした。

『俺は外で一生懸命働いて、家族を食わせてやってるんだぞ』と昭和初期さながらの感性のままに、妻が食事や掃除、洗濯などの家事をするのは当然だと思っていて、妻に対して感謝やねぎらいの気持ちなどまったく示さないくせに、些細なことでも気に入らないと厳しく叱る、時には怒鳴る、ちゃぶ台をひっくり返す勢いで暴れる夫。

こういう夫に憤慨し、「私は家政婦じゃないわ」とか「選ぶ男を間違えた」と妻のほうが思ったとしても無理はありません。

でも、そういう方に対して、「夫婦関係を修復するためには、もっと夫に感謝して、あなたが愛されるように努力することですよ」とアドバイスしてしまったら、その方はどう思うでしょう?

その言葉に真にうけて、今まで以上に自分に負荷をかけて、心も体もボロボロになってしまうかもしれないし、あるいはこれ以上私にどうしろっていうの?。この夫がいまさら変わるわけないじゃないの」と絶望的な気持ちになってしまうかもしれません。

つまり、そのご夫婦、とくにご主人側のことを知らないと、いくら夫婦関係を修復したくても、その道を選ぶこともできないし、選んだとしても、間違った道に進んで行ってしまうこともあるのです。

それから、夫婦関係の修復というのは、あくまでも夫婦が一緒に、同じ方向に向いていく中で行っていくものです。

当然ですが、妻だけが一方的に努力して、夫婦関係の修復は成り立ちません。(よほど奥様側に大きな原因があって、それがすべての元凶となっているような激レアなケースは除きますが)

よく誤解されてしまうことがあるのですが、夫婦関係の修復とは、『そのご夫婦の関係を、良好だったころの状態に戻す』ということです。

たとえば、浮気が始まるまでは仲のよかった夫婦だったのに、浮気が始まったころから夫は人が変わったように冷たくなってしまった、愛情を示してくれなくなった、という場合なら、夫自身に『戻るべき姿』があるので、その方向に導いていくことができます。

でも、もともとワンマンで、結婚した当初から星一徹(アニメ 巨人の星でちゃぶ台をひっくり返すシーンは有名)みたいな人は、そもそも『戻るべき姿』がありません。

そういう夫の場合は、いくら夫婦関係を修復しようとしても、妻の努力が徒労に終わってしまうこともありますので、本当に修復できる見込みがあるのか、どうしたら夫とやっていけるのか、そして、それが本当に未来の幸せにつながっているのかなど、冷静に分析して『方向を見極める』ということも必要になってきます。