浮気相手と別れられない夫

妻に浮気がバレてしまい、「もう彼女とは会わないし、ちゃんと別れるから」と約束してくれたにもかかわらず、ズルズルと相手女性との関係を続けてしまう男性が少なくありません。

ただ、多くの場合は、初めから妻を欺いて、水面下で相手女性と不倫を続けるつもりでいるわけではなく、そのときは相手女性にもちゃんと話をして、別れる気でいるのです。

ところが、実際に相手女性に別れ話を切り出す段階になると、相手女性に対して弱気というか、相手の反応におびえながら、「実は……妻にバレてしまって、これ以上は会わないほうがいいと思うんだ」とか「このままだと妻が君に慰謝料請求してしまうかもしれないから、迷惑がかからないうちに、別れたほうがいいと思うんだ」みたいな感じの言い方をすることがあるのです。

こういう言い方をする場合、『本当は僕は、君と別れたくないんだけど』というニュアンスが含まれてしまい、彼の本心は別にあるように受け取られがちです。

どうしてこんな曖昧に言い方をするのかといえば、不倫の最中にはだいたいにおいて、「妻とはもう終わっているんだ。早く君と一緒になりたい」とか、「君のことが誰よりも大事だよ」といったことをさんざん言ってきてますから、妻にバレたことで別れ話をするなど、これまでのことが全て嘘だったと言っているようなものですし、男性としてあまりに情けなく、格好の悪い自分をサラすことになるからです。

また、相手女性の恨みを買うのも怖い、という心情もあります。

たとえば職場不倫なら男性との不倫を職場にバラすとか、セクハラを受けたなどと上司に訴えるなど、自分の立場が危うくなることを危惧するケースもありますし、相手女性自身が、「私と別れるというなら手首を切ります、首を吊って死にます」と脅してくることも実際にある話です。

いずれにしても、心情的には相手女性に弱みを握られている状態です。

そのため、最初は相手女性と別れることを約束していても、しばらくすると妻に対して、「やっぱりすぐには彼女とは別れられない。自然消滅でお互いが冷めてくるまで待ってほしい」と本気で懇願する夫もいます。

夫が相手女性に対して、毅然とした態度で『鬼』になるくらい拒絶や決別の姿勢を見せないかぎり、いつまでも相手女性は、夫の「妻とは破たんしている」という言葉を信じ、別れるのは自分ではなく、奥さんのほうだと錯覚をし続けることになります。

それは結局、いたずらに浮気が長引くだけですし、夫婦での話しあいをしようとしても、夫があいまいな態度を取り続けているような場合は、最終的に妻が行動を起さざるを得ない時もあります。