こわい不倫「もしも彼女が妊娠したら」

ある主婦の方からのご相談で、「夫のスマホをチェックすると、知らない女性から「早く一緒に暮らしたいね」とか「あなたの赤ちゃんが欲しいヨ」といったLINEが来ていて、夫のほうも「僕もだよ」とか「愛してるよ」と返信しているのを見て愕然としました」というお話を伺いました。

妻として、本当にショックな内容だと思いますが、こうしたやりとりは、メールやLINEのなかで交わされる現実味のない会話がほとんどです。

特に男性側は、いくら相手女性と赤裸々なやりとりをしていても、覚悟があって言っているわけではなく、離婚や妊娠など、リスクを負うことは避けたいというのが本音です。

ところが、相手女性のほうは、男性の言葉ひとつひとつに非常に強い執着を持つことがあります。

たとえば、「早く奥さんと別れてほしい」という女性のLINEに対して、「うん、約束するよ」と何気なく返してしまったために、「あなたはあのとき、私に約束したでしょう?いつになったら奥さんと別れてくれるの?」と執拗に離婚を求めてきたり、男性がぐずぐずしていると妻に対して無言電話をかけてきたり、夫婦仲を裂こうとする行為に出るケースもあります。

「あなたはあのとき、私に約束したじゃない!」なんて言われてしまうと、変な義務感や負い目を感じて、女性に逆らえなくなってしまう男性も少なくありませんし、そうでなくても、女性は男性の言葉を信じてきたうえでシビレを切らしている状態ですから、さらに行動がエスカレートする危険もあります。

たとえば、「私が妊娠したら、彼は決心してくれるはず」と考えて、「今日は安全日だから大丈夫」と嘘を言い、この上なく危ない日に避妊具なしで肉体関係を求め、本当に妊娠することで男性が自分から離れられなくしようとする女性もいます。

男性にしてみると、あとから妊娠を告げられた時のショックといったらないです。

慌てふためき狼狽して、「大丈夫だって言ったじゃないか!」となるわけですが、相手女性にとって『妊娠』は最強のカードですから、『責任とって私と一緒になってよ』と求めてくることは想像に難くありません。

そうなると、本来、まじめで責任感のある男性ほど、女性の求めに応じる形で、ほとんど「いいなり」になってしまう危険があります。

男性にとって浮気相手は非日常の存在、いわば夢の中に出てくる女性です。

バーチャルな感覚だからこそ、相手女性に話をあわせて「そうだね、子どもは何人ほしい?」なんて呑気に答えていられるわけですが、実際の話となれば話は別です。

夢の中だけで会っていたはずの相手女性は、現実の悪夢をもたらす存在となり、それに気づいたときには時すでに遅し。

その状態になって、「浮気相手が妊娠した。どうしよう」と妻に泣きついてくる夫も実際にいます。

ちなみに相手女性が妊娠した場合、その子供は相手女性の籍に入ることになりますが、男性が認知をすることになれば、当然のことながら、籍は別であっても養育義務が生じます。

将来的には相続なども関係しますし、男性自身、軽い浮気のつもりが、背負いきれない責任を負うことになります。

この現実的なリスクを回避するためにも、浮気はできるだけ初期の段階で手を打っていくことが大切です。

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