浮気したら、もう妻のことは愛せない?

夫の浮気が発覚したときに、多くの女性は『私のことはもう愛していないの?』と絶望的な気持ちになったり、自信をなくしてしまいます。

でも、夫からすると、浮気をすることと、妻への愛情をなくすることは、必ずしも連動していません。

とはいえ、浮気しているときは、相手女性のことで頭がいっぱいになっていますし、表面上の優先順位は(一時的に)彼女のほうが高くなってしまっていることは否めません。

でも、だからといって、妻との関係を壊してでも、相手女性のためなら何でもできるかというと、それはまた話が別です。

たとえばLINEのやりとりで、彼女から思いがけず『今すぐ会いたい!』と求められた場合、夫の返答は以下のようなものになりがちです。

 ・・・・・・とまぁ、こんな感じ。

つまり、いくら相手女性には「僕も会いたいよ」と言っていても、いざ実際に「じゃ、今すぐ会いに来て!」と求められると、「妻になんて言えば……」とか「怪しまれたらどうしよう」と思って、尻込みしてしまうんです。

で、たいていは、彼女の方を断ります。

また、たとえ断り切れずに相手女性と会うことになったとしても、『急に会社に呼び出された』とか『財布を落としたから探してくる』といったような取り繕った嘘を言って、妻との関係を壊さないようにして会おうとするはずです。

このように、浮気はしているけど、妻との関係は壊したくない、というのが男性のホンネで、関係を保ちたいという心の優先順位は、相手女性よりも妻に対してのほうが上なんです。

これは女性にはなかなか理解しがたい部分なのかもしれません。

そういえば、以前にある方が電話相談のときにおっしゃっていたのですが、「夫はもう、私のことは愛してないと思います」と断言されるので、「どうしてそう思うんですか?」とお聞きすると、「だって、私のこと愛していたら、浮気なんかしないはずですよね!」とのお答えでした。(結構、自信満々に……)

そう思いたくなるお気持ちはよくわかりますが、『妻を愛していたら浮気なんかしない』というのも、『浮気したら妻のことは愛してない』というのも、どちらも正しいとは言えません。

ただ、妻を愛していても、欲に駆られて自制が効かなくなってしまう方は大勢います。

そういう男性の場合、(特に優柔不断で優しい夫ほどそうなんですが)、相手女性との関係が深まっていくなかで、自分がどうしたいかではなく、相手女性が望んでいることをやってあげないといけない、という義務感で行動するようになってしまうことがあります。

たとえば、相手女性から「早く奥さんと離婚してほしい」と求められ、『彼女はずっと自分を待ってくれている。早く彼女に応えなければならない』という思いだけが募って、妻に離婚を切り出してくるケースもあります。

こういうときは、とにかく夫に思考力を取り戻してもらうことが必要です。

そのためには、現実的な話をするのが一番です。

たとえば、浮気による離婚は有責配偶者の夫からは言い出せないということ、もし離婚するとしても、子どもや親にはなんて言うつもりなのか、子どもと離ればなれに暮らす覚悟はあるのか、慰謝料や養育費など、どれだけの責任と代償が伴うか考えているか、当然ながら相手女性にも責任を追及することになるし、それを彼女は承知しているのか、それだけの犠牲を払ってでも、夫がその女性と一緒になる価値があるとは思えないし、『そもそも私は離婚には応じません』といったことを、なるべく理屈にのっとった形で(しかもできるだけわかりやすく)話をしてあげることです。

こうした話をすることによって、勢いだけで暴走している状態にブレーキをかけさせ、夫自身が客観的に、自分を見ることができるようになる可能性が高いです。

浮気の動機~家族から必要とされてないと主張する夫