浮気した夫を許そうと思えたきっかけ

あるご相談者様の体験談です。

夫の浮気が発覚して、1年くらい経過しています。

いまも夫婦関係の修復をしているところです。

浮気されたこと自体はショックだったし、最初は絶対に許せないと思っていました。

でも、夫は絶対に離婚はしたくないし、やり直したいと言っているのです。

それならどうして浮気なんかしたのか。

夫は何を求めてその女性と関係を持ったのか、どうしても本当のことを知りたくて、何回も話し合いをしました。

正直、今までこんなに夫婦で話をしたことなんかなかったくらいです。

そして、最初は夫のことを身勝手で下半身バカと思っていたのですが、夫は次第に私に対する思いを口にするようになってきました。

「だって、君は僕のことを愛していないと思っていたし、必要とされていないと感じていたよ」

思いがけない夫の言葉に愕然としました。

浮気をしたことは悪いけれども、家族として一緒にいることの無意味さも感じていた。

私は夫との関係が、それほど冷えているとは思わなかったし、そこそこうまくいっていると思っていました。

ただ、確かに今までを振り返ってみると、夫が何か言ってきた時に「あとにしてよ!」と取り合わなかったり、ゾンザイに扱ってたことが多々あったかも、と自覚しました。

それが夫にとって、とても疎外感を感じていて、職場の女性が優しくしてくれたことに、私では得られなかった癒しや安らぎを求めてしまったのだと、ようやく理解できたんです。

夫が心の中を話してくれたことで、私のなかにも心当たりがあることに気づけたことは、ふたりにとって大きな変化でした。

私自身も夫に対してこんな風だったし、聞く耳を持たなかった。

そのことは素直に「反省しなくちゃ」と思いました。

もちろん、夫が浮気したことをきれいに忘れるとか、水に流すとかなんてできません。

でも、こうして夫の思いに気づけたことで、許せない気持ちが少し和らいできたことも感じています。