妻との関係修復を妨げるNGワードとは?

男性からのご相談をいただくなかで、こんなお話を伺うことがあります。

「やりなおそうと決めたのに、妻がぜんぜん許してくれないんです」

「過去の話を蒸し返されて、妻から毎日のように責められています」

「浮気相手とはちゃんと別れたし、妻に言われるままにGPSで居場所も教えています。疑われるようなことは何にもしていないのに、誠意がないといわれます。どうしたらいいかわかりません」

頑張ってはいるものの、なかなか思うように奥さまとの関係が修復できず、心が疲弊し切っている男性もたくさんいらっしゃいます。

そして、つい感情が苛立ってしまい、自分の本心とは裏腹な言葉を口にしてしまうこともあるかもしれません。

たとえば、、、、、

『またその話か!』

『もう終わったことだろ!』

『いつまで言う気だ?』

『いいかげんにしてくれよ!』

『やってしまったことは仕方がないじゃないか!』

どれも思わず口にしてしまうNGワードの代表格です。

もちろん、ご主人もしんどいと思います。はやく妻に元通りになってほしい。前向きに考えてほしいと望まれるお気持ちもよく理解できます。

ただ、奥さまの心はまだリハビリの最中です。おそらく1年くらいの間は、ふとしたことで不安になったり、疑心暗鬼になったり、当時のことを思い出してフラッシュバックがよみがえってくることもあるでしょう。

そのような中では、お互いの心がもろく壊れやすいため、感情のぶつけ合いによって、坂道を転がり落ちるように関係が悪化してしまうこともあります。

言葉は言霊(ことだま)です。ご主人の言葉が、ご主人の思いとなって奥さまの心によくも悪くも影響を与えます。

ですから、その言葉が、奥さまにとってどう響くかを考えていくことが大切です。

よく、ご夫婦の話し合いで、『やり直そうと決めたんだから、もっと俺を信じてくれよ』と求めるご主人がいらっしゃいます。

でも、奥さまからみたら、やりなおそうと決めたとしても、夫を信じれるかどうかは『あなたの言葉、態度、行動にかかっているのよ』というのが本音のところだと思います。

奥さまは、ご主人の姿を日々、見ておられると思います。

妻がまだ許してくれないです」と思われたときには、奥さまを批判的にみるのではなく、それだけ心が苦しい状態にあって、つらいリハビリの中にいるのだから、むしろその思いを受け止めるようになさってください。

そうした姿勢がしっかりと伝わっていけば、少しずつ、奥さまの心は落ち着いていかれると思います。