浮気のストレスを緩和する方法

よく、ストレス発散のためにスポーツや趣味をして気分転換するといいといったことを耳にしますが、実はストレスというのは、それだけではなかなか発散できないものも少なくありません。

ストレスにはさまざまな種類があります。

他者の言動によって感じるストレス、自分自身にかかわることで感じるストレス、また環境や状況が悪化することで感じるストレスもあります。

夫の浮気によって妻が受けるストレスは、これらすべての要素を含みます。

疑念はあるけれども、『はっきりさせることが怖い』という恐れの感情も働くので、なかなか夫に言えないことも多く、ひとりで昼も夜も悩み続ける状態に陥りがちです。

どうしていいかわからない、出口(答え)が見つからない。

でもなんとかしたいという思いから、ネットを検索していろいろな情報を探し回るけれど、今度は逆に過剰な情報に振り回されて、悪い想像ばかり膨らんでしまう。

不安からくる思い込みも手伝って、寝ている間も脳が休まる暇がなく、結果として脳はオーバーヒートを起こし、思考停止の状態に陥ってしまうのです。

そんな状態で、運動や趣味をやったとしても、それは単に『やっている』だけで、ストレスを発散する効果はほとんど望めません。

これは私が電話相談の際によくお話ししていることですが、心のストレスを緩和するためには、ぐちゃぐちゃになった思考と情報を整理することから始めなくてはいけません。

簡単に言えば、あなたの脳は悩み続け、考え続けて、もうヘトヘトに疲れ果てている状態なんです。

それでもあなたの脳は問題の解決を求め続け、その答えを探し続けます。

この状態を解消するためには、考えることをやめるのではなく、脳が考えやすい状態にしてあげることが大切なんです。

そのためには、絡み合っている問題はいちどそれぞれ分けてカテゴリー分けしなくてはいけないこともあるし、一つの問題についても、表面に見えていることだけでなく、その背景にある原因やこれまでの経緯なども把握しなくてはいけません。

この整理ができて初めて原因と対策を正しく紐づけて考えることができるようになります。

これはとてもシンプルなことですが、大事なポイントです。

たとえば、車のエンジンがかからないとき、多くの方はバッテリーが上がった、エンジンが壊れた、と考えるでしょう。

でも、もしかしたら単にガソリンがカラになっているだけかもしれないし、オートマのレンジが『D』になっていたせいかもしれません。

これと同じように、普段なら当然気づいているはずのことに気づかず、正しい判断ができずに、やってはいけない行動に出てしまったり、ものすごい回り道をしてしまうことがあるのです。

ですから、行動を起こす前にはあなたの思考を整理して、不要な情報を排除し、本当に必要な情報だけを入れてあげて、あなた自身がその問題と向き合える状態にする、ということがとても大事なんです。

自分一人で悩んでしまったり、ネットばかりに依存してしまう状態は、なかなかそれができないため、いつまでも辛い状態が続いてしまいます。

私のもとにお電話をくださる方の中には、『相談したあとに、とても気持ちが楽になりました』と言ってくださる方がたくさんいます。

「相談するだけで楽になるなんて、私の場合はありえないわ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは単に悩みを聞くというレベルのことではなく、ストレスを緩和することに重点をおいたコンサルティングをしていることも大きな理由です

その結果、これからの方向性も見つかっていくし、対応の仕方も明確になり、気持ちがすごく楽になっていくというわけです。

 浮気によるアイデンティティの喪失について