本当は怖い、オンラインゲーム不倫

最近、オンラインゲームで知り合った相手と夫が不倫をしているというご相談が増えています。

『主人は、仲間と敵を倒すゲームの中で相手女性と知り合い、それに付属しているチャット機能を使って、LINEのアカウントを教え合い、交際に発展しました。その女性は先月、私たちの自宅から歩いて数分のところに部屋を借りて引っ越してきました。夫は毎日のように、その女性のもとに通っている状態です、、、、、』

こうしたご相談は、実は決して珍しくありません。

別の方のケースでも、『スマホのゲームで知り合った女性が、夫のコネで同じ職場で働きだした』とか、『彼女が地方から上京してくる際、夫がアパートの保証人になり、お金まで工面していた』という話もありました。

もともとオンラインゲームは不特定多数の人が参加するものですから、特定の人と個人的な関係につながるには、互いのプロフィールを教え合う必要があります。

そして、実際に会話をしたり、どこかで会ったりして交際に及んでいくわけですが、はじめに積極的にアプローチするのはおおむね男性のほうからが多いようです。

ただ、交際が進むうちに女性のほうが本気になってしまい、中には冒頭の女性のように、男性の住んでいる地域に自ら引っ越してくるようなケースもあります。

このような行動に出る女性は、自分なりに今の仕事を辞めたり、引っ越し費用がかかったり、それなりの代償を払っていることが多く、そのぶん話がこじれてくると男性が想定していたよりもはるかに面倒な事態に及ぶこともあります。

たとえば、『あなたが来いというから私は引っ越しまでしたのよ!そのために仕事も辞めたんだから責任取ってよ!』とか『仕事をやめて地元に帰るかわりに、退職金ぶんのお金を払ってよ!』と一方的に要求してきたり、中には『私と別れるなら奥さんに言いつけてやる』『死ぬ』『殺す』『セクハラで訴える』という話も実際にあります。

 

オンラインゲーム自体に罪はないですが、結果的に出会い系サイトのように利用され、不倫の温床となってしまっている現状があります。

そのあたりは各運営会社も頭を痛めていて、ほぼ例外なく、本人や第三者のメールアドレス、電話番号、ナンバープレート、金融機関口座番号、住所等個人を特定できる情報を掲載することは禁止行為とされています。もちろんLINEのアカウントを教えることもダメです。

これは、なりすましや晒し目的の投稿を防止したり、出会い系サイトに類似した利用をされないようにするためですが、違反と知りつつ軽い気持ちで相手女性と関係を持ち、それがリアルな脅威となり、幸せな日常が無残に壊れてしまっている方も少なくありません。

ゲームなら何度でもやり直しができますが、現実の日常は一度壊れると修復するのは本当に大変です。

もちろんこれは、オンラインゲームに限らず、出会い系サイトや他のオンラインサービスを利用した不倫においても、同様に言えることです。