妻のイライラ、気づいていますか?

今や多くの女性が、主婦であっても社員やパートとして働いています。

働きながら、妻や母親といった役目を果たしていて、とても忙しい毎日を送っています。

ところが、多くの世の夫たちは、妻の忙しさ、大変さにほとんど意識を向けていません。

妻がしてくれること、あるいは妻の存在そのものに対して、『当たり前』と思ってしまっていることがあります。

その状態が続くと、妻の中で、ストレスや不満はどんどん蓄積して、些細なことでも火がついてしまうことになります。

たとえば、こんな場面。

冷蔵庫にいつもあるはずのビールが冷えてなかったとき、夫は何も考えずに「ねぇ~、ビールがないよ」と妻に言います。

妻のほうは内心思います。(誰のビール?ビールを冷やすのは私の「義務」じゃないわ。それともこの人、ビールがなくなったら、冷蔵に自動的に補充されるとでも思っているのかしら?)

あるいは、日曜日の朝、何かと忙しい妻がひと仕事を終えて、やっと一息入れてコーヒーでもと思った矢先に夫が「ねぇ~、今日の昼ごはん、何?」と言ってくる。

決して夫も悪気はなく、いつもの会話のつもりで言っているだけかもしれません。

でも、ごはんを作るのは妻の役目。

妻が作ってあたりまえ、と思っている日常が、妻にとってどれだけストレスであり、不満の種になっているか、世の夫たちは一度よく考えなおす必要がありそうです。

妻にたいする気遣いのなさ、配慮しない無神経さ、妻の気持ちを理解できない鈍感さを自覚して、日々の意識を改めていくことは、ある意味、妻との関係を改善していくうえで大切なテーマでもあります。

女性は共感してくれることを望んでいます。

話を聞いてくれて、うんうんとうなづき、気持ちを理解して、受け止めてくれることを望んでいます。

男性は『解決脳』ですから、話に対して絶えず「答え」を探し続けてしまうため、妻の気持ちに気づく前に、求められてない答えを目の前に並べようとします。

このように、男性と女性との間には、考え方や受け止め方に大きなズレがあり、日常のさまざまな場面で、男性は男性目線で女性を見るし、女性は女性目線で男性を見てしまいます。

ただ、その中でも、「ああ、妻はこういう思いでいるんだな」と理解することで、夫婦間の感情からくる喧嘩やトラブルはかなり回避することができます。

そして、そういう相手の気持ちがわかってくれば、おのずと自分の行動も変わってくると思いますし、わざわざ喧嘩になるような言い方をしないで済みますし、そのぶん妻のほうも無駄にカチンときたり、イラっとくることもなくなりますので、夫婦間のストレス軽減にも効果的といえます。