とかく日本人は根性とか、死ぬ気でやるとか、精神論的な話が多いですよね。
もちろん、気合は大事ですけど、それだけじゃなくて、物事にはタイミングとか、頃合いを見てやるべき部分もあって、そういうものにはたいてい「波」ってあるんですよ。
上がっている波と下がっている波。
いわゆる「波動」です。
株とかの相場もそうだし、景気もそうだし、バイオリズムも波ですよね。
バイオリズムは占いとか迷信ではなく、生命の波長、生体リズムとして体に備わっています。
たとえば、朝目覚めたときにと夜眠るとき、体内のリズムは24時間の中でその波を作っています。
そして、人生にも波があります。
人生にも、上向き調子のときと、そうでないときがある。
そして、それは誰にでも必ずあります。
あのエンゼルスの大谷翔平選手ですら、2021年には27打席で14三振というスランプに苦しみ、先発から外されてしまったことがありました。
でも、逆にいえば、スランプにならない選手はいません。
大事なのは、スランプになったとき、不安や負けそうになる心をどうコントロールして、そのスランプの波をはやく脱するかです。
では、根性で素振りを一万回やったら、スランプを抜けられるでしょうか?
むしろ、身体を痛めて、悪くすれば怪我の原因になるかもしれません。
物事がうまくいかないときほど、今までやっていたことから離れて、自分を見つめなおす時間を持つことのほうが大事です。
疲労がたまっているのかもしれないし、ほかの要因が影響しているかもしれないし、焦りや不安からメンタルが乱れているせいかもしれません。
でも、スランプにもまた、波である以上、必ず「反転ポイント」があります。
底を打って、ふたたび上昇に切り替わるときが必ず来ます。
そのときのために、下がっているときこそ、力を蓄えるときです。
待つことも、休むことも、次に力を発揮するためには必要なことです。
花や野菜の種まきの時期が決まっているように、あなたが芽を出し、伸びるためにも、時期とタイミングがあります。
焦んなくても大丈夫。今すべきことをやっていきましょう。