先日、結婚17年目の51歳の男性から、こんなお話を伺いました。
『私の不倫が発覚して、反省してる証として『反省文を書いてほしい』と妻に言われました。私はそれを書いて妻に渡しました。でも、読んだとたん、妻は私にそれを突き返してきました。『もう一度書き直して』というんです』
どんな文面だったんですか?とお尋ねすると、それは以下のような内容でした。
『このたびは不倫をしてしまい、大変申し訳ございません。
二度とこのようなことは致しません。
深く反省しております。今後は夫として恥ずかしくない行動をとることを約束します』
(ああ、これでは突き返されてしまうでしょうね)と正直ね、思いました。
なんだか会社の始末書みたいじゃないですか。
そこで私は、あくまでも『ヒント』という前置きのもとで、つぎのようにお話しました。
『奥さまはどんな言葉が欲しかったんでしょうか。
どんなことを思い出して欲しかったんでしょうか。
奥さまは気づいてほしかったことがあったはずです。
夫婦で積み上げてきた時間のなかで、ご主人を信じてこられた奥さまの想い、信頼関係はご主人の不倫によってすべて破壊されてしまった。
その中で、もう一度やり直したいと思うなら、ご主人はいま何を思い、何に気づき、どれだけ本気で取り戻そうとされているのか。
そのために、これからどう変わっていこうとされているのか。
奥さまは、それを確かめたいんじゃないでしょうか?』
その方は、はっと何かに気づかれたようでした(^-^;
反省とは、これまでの自分をあらため、新たに変わるということです。
悪かったと謝るだけが反省ではないのです。
その方は反省文を書き直して奥様に見せました。
奥さまは涙ながらに、『私はこの言葉がほしかったのよ』と言ってくれたそうです。
そして、『どうしてこれが初めから書けなかったの?』と詰め寄られたそうです。
ともあれ、奥さまにはしっかり気持ちを伝えることができたようで、それはとても良かったです!(^^)!