まずは俺を信じてくれよ、という夫

浮気を認めて、夫婦として修復していくとき、「もう彼女とは別れたんだし、やり直すと決めたんだから、とにかく俺を信じてよ」と奥様に求めるご主人がいます。

気持ちはわからなくはないですが、この段階で信じることを求めるのは難しいと思います。

なぜなら、奥様の不安が消えてないからです。

信じるためには、その前に安心することができないといけません。

安心するために、不安がなくならないといけません。

つまり、今大事なことは、いかに奥様の不安を軽減できるかということです。

不安が消えずに安心すらできない状態で、信じることなどできないからです。

『でも、再出発すると決めたのに、信じてもらえないとやっていけないじゃないですか』
そうおっしゃる男性もいます。

でも、再出発することと、信じることは意味も違うし、次元も違います。

不安がなくなるためには、心が安定することが必要です。

心が安定するためには、『何も怪しいことがなく、何もない状態が続くこと』が必要です。

具体的には、ご主人の行動に、嘘をついたり、隠し事があったり、正直でない様子が一切なく、怪しいところや疑うところが何もない状態を数か月程度は続けていくことです。

そうすると、奥様の心の不安が少しずつ和らいでいきます。

それにともなって、フラッシュバックも次第に治まっていき、1か月目よりも2か月目、2か月目よりも3か月目、、、というふうに、心が落ち着いた日々が増えていきます。

そうなって初めて、安心できる状態になっていきます。

安心できる状態になったら、またその状態を半年とか一年続けていくと、やがて信じるということが少しずつできるようになっていきます。

なので、信じられる状態になるまでには、普通に1年とか2年くらいはかかってしまうということなんです。

逆に言えば、奥様が信じてくれるようになるということは、それだけご主人が奥様の不安が軽減できるように努力されて、その努力を奥様も認められて、そのぶん心が楽になっていくということです。

そうやって、不安が安心にかわり、安心が信用にかわっていくなかで、おふたりの心はもとの形に戻っていくのです。

そういう意味で、夫婦関係の修復は、おふたりの共同作業といえると思います。