浮気による自己肯定感の喪失について

ある方の言葉です。

『私たちは仲のよい夫婦でした。私は本当に幸せでした。
私は彼が大好きでした。私にとっては彼しかいないし、彼にも私しかいない。
そう信じていました。
でも、浮気をしてから、彼は別人のようです。
浮気を問いただしたときの彼の冷たい目……。私はこれまで見たことがありませんでした。
私は確信しました。今の彼にとって、私は大切な人でもなく、唯一の存在でもありません。
今の私は、何の価値もありません。生きていることも、意味を感じません。
彼は、私と生きることを拒んでいるのですから……』

自己肯定感の喪失とは、自分を否定する気持ちに支配されるということです。

否定とはつまり、自分の価値を認められず、まるで自分をゴミのように思ってしまうこともあります。

これは、『夫の浮気』という状況の中で、妻として自分自身を正しく見れなくなっているためです。

たとえて言えば、歪んだ鏡に映った自分を見て、「私は醜い」と思い込んでいるようなものです。

私にご相談くださる方の中にも、『夫にすべて否定されました。もう未来なんかいらない。いっそ死んでしまったほうが、、、、』と涙ながらにおっしゃるかたもいらっしゃいます。

このようなときは、自分の目ではなく、第三者の目を通して、歪みを補正したうえで自分自身を見ることが大事です。

ご相談いただく方々も、自己否定の思考に気づいて、ご自身を認めることができるようなると、必ず回復されますし、元気な姿にもどっていかれます。

浮気をしているとき、男性は相手女性に気持ちが向いてしまっています。

相手に夢中になればなるほど、彼女にはいくらでも優しくできるし、逆に妻に対してはいくらでも冷たくなれます。

そして、本当に大切な人が誰なのか、守りたいものが何なのかもわからなくなってしまいます。

つまり、鏡が歪んでいるのは、実はあなたではなく、ご主人のほうです。

その事実に気づいてください。

そして、あなたの心の鏡まで歪めてしまわないように、心を保ってください。

これは「アイディンティティの喪失」のところでも書いていますが、夫の浮気は、あなたが自分を否定することでは解決できません。

ご主人の歪んだ鏡を治すためには、あなたが自分を否定してしまっては、何も始まりません。

むしろ、あなたがいかに自分を保つか、ということが、大きなカギになってくるのです。

 夫の不倫、苦しくていっそ死んでしまいたい……