夫に浮気されたとき、多くの方は自分を否定されたように感じて、自信をなくしてしまいます。
そして、『今までの結婚生活は何だったの?』とか『夫は私のことなど愛してなかったんだ』と絶望的な気持ちになってしまう方もいらっしゃいます。
また、中には『夫が認めてくれない私の存在は無意味』みたいな自己否定の観念に囚われたり、『もっと頑張って、もっと愛される妻になろう』と無理をして、肉体的にも精神的にもボロボロに疲れ果てててしまう方もいます。
ですが、そのような状態では、何をどれだけ頑張ったところで安らぎはなく、不安と恐れのなかでストレスだけがたまり続け、あなた自身が壊れてしまうかもしれません。
なので、はっきりいいます。
浮気されたことは確かに辛くて悲しいことですが、あなた自身のパーソナリティー(人間性)や人としての尊厳、女性としての素敵な部分は、少しも価値を失ってはいません。
また、夫から『こうなったのはオマエのせいだ』とか『オマエに愛情は全くない』など、冷たい言葉や否定するような言葉を言われて、『あのとき私がこうしていれば……』と自分を責めてしまう方もいますが、これらの言葉を真に受けて、あなたが自己評価を下げてしまうことは、あらゆる点でマイナスにしか働きません。
たとえご主人の指摘に心当たりがあったとしても、反省すべき点はこれから改めていけばいいし、それ以上にあなたには良いところ、素敵なところがたくさんあるし、今までだって精一杯頑張ってきたじゃありませんか。
それを認めようとせず、浮気をした挙句に妻を否定する夫のほうがよほど問題です。
ですから、どうかご自分を否定したり、嫌いにならないでください。
ご主人が浮気したからといって、あなたが『別の誰か』になる必要はないのです。
それよりも、疲れた心をしっかりケアして、本来のあなたを取り戻すことが大事です。
「本来のあなた」とは、夫の言葉や態度に振り回されることなく、あなた自身の思考力や判断力、価値観のもとで、気力とメンタルを保ち、望む結果や未来にむけて、行動できるあなたであること、という意味です。
これが整っていなければ、何もできませんし、やってもうまくいきません。
まずは「あなた自身を取り戻す」ことです。
そしてこれは、私がメンタルコンサルティングをさせていただくうえで、もっとも大切にしていることのひとつでもあります。