浮気と大人の発達障害の意外な共通点

ときおりテレビでも話題になる大人の発達障害。

ご相談いただく中にも「うちの夫も『大人の発達障害』なんでしょうか?」とおっしゃる方がいらっしゃいます。

なぜそう思われますか?とおたずねすると、『浮気が発覚した際に、それがどれほど辛くて苦しいことかを訴えても、夫はどうしても気持ちをわかってくれませんでした』というお返事でした。

あるいは、浮気に気づいた妻が、精神的にどうしようもなくて、夜もろくに眠れず、食事ものどを通らず、やつれて激ヤセしていく様子を目の当たりにしているのに、夫は、「ああ、ダイエットしてるんだな」くらいにしか思ってくれないとか。

しかも浮気をしている夫の大半は、「自分はうまくやれている」「絶対にバレていない」と勝手に思いこんでますから、妻の元気がないとか、食欲がないなどの様子があっても、それ自体が自分のせいだとは考えられず、まるで他人事のように『元気ないね、心配ごとでもあるの?』と本気で聞いてきたりします。

そんな様子を見ていれば、「もしかしたらうちの夫も……」と思ってしまうことも無理のないことだと思いますが、実際には、これらは『大人の発達障害』とはいえない場合が大半です。

ただ、症状的にはそっくりな状態になることがあるのも事実です。

その理由は、『前頭葉の不活性』にあります。

特に浮気が始まって3か月~半年くらいの間は、いわゆる恋愛ホルモンが脳内に分泌されて、頭の中はお花畑の中にいるみたいな感じです。

恋愛ホルモン漬けになっていて、前頭葉の働きが抑えられてしまうため、思考力も判断力も低下しています。

そのため、夫と話し合いをしようとしても、どこか上の空だったり、現実的に受け止めてなかったりして、まともな会話すらできないことも少なくありません。

一方、『大人の発達障害』の場合にも、その原因のひとつとされているのが、やはり前頭葉の不活性です。

前頭葉の機能不全により、行動や感情のコントロールがしにくくなり、コミュニケーションが取れないとか、人の痛みがわからないとかいった症状も出てきます。

つまり、浮気をしている夫と発達障害の夫は、時にはそっくりな反応を見せたりするわけです。

ちなみに、大人の発達障害の場合には以下のような症状が観られます。

症状①
人との関わり合いを避ける。コミュニケーションを取ろうとしない。

症状➁
感情のコントロールができない。すぐにキレたりふさぎ込んだりする。

症状③
環境の変化に対応できない。決まり事や自分の日課などに固執する。

症状④
細かいことにこだわり、決断できない。思いこみで判断してしまう。

症状⑤
知覚が過敏もしくは鈍感で、肌触り、手触り、乗り物酔いや動きに過敏反応する

症状⑥
白か黒かはっきりさせたがる。あいまいな状態を嫌がる。

症状⑦
不器用で手先を使うことが苦手。箸をうまく使えない。

もちろん、これらの症状がすべて見られるとは限りませんけどね。

ちなみに前頭葉の活性化のためには、かまぼこを食べるといいそうですよ。

※平成18年度 全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会 研究助成事業による研究成果より

問い合わせ