妻に浮気がバレてしまい、「もう彼女とは会わないし、ちゃんと別れるから」と約束したにもかかわらず、ズルズルと相手女性との関係を続けてしまう男性たちがいます。
でも、彼らの多くは、初めから妻を欺くつもりでそう言っていたわけではありません。
少なくても、妻と話しあったときには、本当に相手女性と別れる気でいます。
ところが、実際に相手女性に別れ話を切り出す段階になると、なぜかこんなふうに言ってしまうんです。
「実は……妻にバレてしまって、これ以上は会わないほうがいいと思うんだ」
「妻が君に慰謝料請求すると言っている。今のうちに別れたほうがいいと思う」
「妻が君のところに行くかもしれない。君に迷惑がかからないうちに……」
といった感じです。
そんな言い方をすれば、相手女性は、
「じゃあ、あなたは本当は私と別れたくないのね?」
「奥さんにバレてしまって、しかたなくそう言っているだけなんでしょう?」
などと、自分に都合の良い解釈をしてしまい、「別れ話をされている」という認識すら持たない場合もあります。
そもそも、「別れ話」をする場面で、どうしてこんな曖昧な言い方をするのか?
別れ話は、相手がアホでもわかるくらい、はっきりキッチリと『宣告』しなくてはいけません。
でも、ほとんどの男性は、そういう言い方をしない。。。というか、できないんです。
それは、いままで相手女性に、「妻とはもう終わっているんだ。早く君と一緒になりたい」とか「なるべく早く、妻とは離婚するつもりだ」といったことをさんざん言ってきてますからね。
今さら、『妻にバレたから君と別れたい』なんて、口が裂けても言えないわけです。
そんなことを言えば、「これまでのことは全部ウソだったの?」と責められるのは目に見えてますし、男としてあまりに格好の悪い姿をさらすことになるからです。
また相手女性の恨みを買うのも怖い、という心情もあります。
別れ話がこじれてしまった結果、多額のお金を請求された、ストーカーのように付け回された、中には「私と別れるなら手首を切ります、首を吊って死にます」と脅してきたり、相手女性(職場の部下)からセクハラをでっち上げられ、それがもとで退職を余儀なくされてしまったケースも実際にあります。
いずれにしても、心情的には相手女性に弱みを握られている状態です。
そのため、最初は相手女性と別れることを約束していても、しばらくすると妻に対して、「やっぱりすぐには彼女とは別れられない。自然消滅でお互いが冷めてくるまで待ってほしい」と本気で懇願する夫もいます。
ただ、自然消滅というのは、男性にとって単なる時間稼ぎに等しく、相手女性が応じないかぎり、実現は難しいでしょう。
なので実際には、やはり夫が毅然とした態度で相手女性に決別の姿勢を貫くことが必要になります。
そうしないかぎり、いつまでも相手女性は、「妻とは破たんしている」といった彼の『過去の言葉』にすがりつき、別れるのは自分ではなく、奥さんのほうだと錯覚し続けることになります。
この状態で、時間を与え続けることは悪影響しかありません。
時間が経てばたつほど、相手女性の執着が強まりますし、そうなれば、ますます彼女が「身を引く」ことが難しくなるからです。
そのため、ある程度様子をみたあとに、夫がどうしても、自分で「後始末」ができないようであれば、最終的には妻が行動を起さざるを得ない時もあります。
電話コンサルティングによって、そうした場合の対応策などもアドバイスさせていただいてますので、お辛い状況にいらっしゃる方は、ひとりで悩まず、ぜひいちどご相談ください。