浮気した夫は罪悪感を感じているか?

ご相談の際に、『男性が浮気をしているとき、罪悪感ってないんですか?』ということをよく聞かれます。

妻にとって、浮気は許しがたい裏切り行為であることは間違いありませんが、当の夫にしてみると、浮気している最中は罪の意識はほとんど感じていないといってよいと思います。

私がそうお伝えすると「え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ~」と驚かれ、呆れられてしまいますが、もちろん、妻にウソをつくときなどに、うっすらと後ろめたさを感じることはあります。でも、せいぜい、その程度です。

それでなくても、妻に問いただされないうちは、男性はなぜか『自分はうまくやれている』と根拠のない自信を持っていますし、妻にバレていることにも気づかない有様で、浮気が悪いことだ、という意識すらもっていない場合が大半です。

彼らが罪悪感をおぼえるのは、実際に浮気を認めざるを得なくなって、大変な事態になっていく中に身を置いてからか、妻がショックのあまり精神的に不安定になったり、フラッシュバックに苦しみ続ける姿を目の当たりにして、『自分はこれほどのことをしてしまったのか』と自覚してからです。

要は、妻の心を知って、妻の苦しみを理解して、初めて夫は浮気の罪悪感を感じる状態になる、ということなんです。

そして中には、妻のそんな状況を目の当たりにしてすら、まったく反省もせず、罪悪感を持たない男性もいます。

これはその男性が、自分の浮気を正当化していて「妻が愛してくれないからだ」と考えていたり、本人だけのルールがあって「家に金は入れているんだから、小遣いで風俗に行って何が悪い?」といった俺様的な考え方を持っているためです。

そう言う男性は、浮気がバレようが妻が目の前で苦しんでいようが、まるで『自分とは関係ない』とばかりに何事もなかったようにケロリとしていたり、『オレだって苦しかったんだ』とそれまでの夫婦関係の不満などを理由に、まるで自分が被害者のように主張してくることもあります。

また、悲しみのショックが消えず、沈んだ表情で暗くふさぎ込んでいる妻の様子に、無言で責められているように気がして、罪悪感よりも「いつまでそんな風にしているつもりなのか」という憤りが勝ってしまうケースもあります。

もしも「うちのダンナは罪悪感を感じているのかしら?」と疑問に思われたときは、ご主人の日常の行動に注意を払ってみてください。

浮気が発覚したあと、ご主人の行動があなた寄り(またはご家族寄り)に変化している部分があれば、少なくてもご主人の中で「今後はこの部分は改めよう」という思いが伴っているはずです。

たとえば、これまでよりも早く家に帰ってくるようになったとか、自分から家の手伝いをしたり、子どもとの関係を良くしようとしたり、あなたの表情が暗くても、少しでも話しかけたり、一緒に出かけるように誘ったりしてくるなら、それはご主人なりに、あなたとの関係を取り戻そうとして一生懸命になっている証拠です。

だからといって、ご主人のことをすぐに信じることはできないと思いますが、少しずつでも、ご主人の行動の中に誠意を感じていけるようになれば、あなたの心も、少しずつ楽になっていけると思います。