離婚するかしないか、という選択

浮気が発覚したあとにご主人が見せる態度や言葉、その後のお二人の間に生じる夫婦関係のありようによっては、あなたはもしかしたら、これから先、離婚するかしないかの選択を迫られるときがくるかもしれません。

とにかく何があっても『離婚しない』というだけなら、ご主人は有責ですから何を言ってこようと返り討ちにして、一切離婚に応じずにいればよい話ですが、『夫とやり直す』あるいは『夫婦関係を修復する』というのは、夫と向き合い、互いの意思を揃えていくという作業が必要になりますので、あなた一人の思いだけではどうにもならない部分もあります。

また、離婚しない理由というのも、『他の女性を選ぶなんて絶対に許せない!』とか『こんなに辛い思いをさせられたんだから、簡単に離婚なんかしてやるもんか』という意地や復讐に近い気持ちだったり、『生活やお金に不安があって応じられない』『子供のことを思うと……』などの経済的理由や養育に関しての問題が絡んでいたりして、必ずしも本当にあなたが望んでいることと一致していない場合もあるかもしれません。

大切なのは、あなたが何を幸せと感じるか、あなたがこれから何を重視し、優先し、どういう選択をしていくかによって、あなたの得るものが決まってくるということです。

そのあたりは、一時的な感情と切り離して、冷静に考える必要があります。

そして状況によっては、無理に推し進めるよりも、今の暮らしの問題点を見つめなおし、どうやって夫婦関係を立て直していくかを考えて、実践していくほうがあなたにとって幸せと思える状況も確かにありえます。

結婚は、あなたが幸せを望んでしたことなのですから、あなたが幸せを感じられずに、我慢や苦痛、屈辱を重ねて結婚生活を送るのであれば、それはあなたにとって離婚したほうが幸せ、ということにもなるでしょう。

まずはあなた自身が本当にその選択をしたいと思っているのかどうか、客観的に分析してみることが必要です。

頭のなかで離婚をイメージしているときと、実際に離婚をしたときの現実の世界では、天と地ほどの差があるかもしれません。

頭の中で別れたい、新しい人生を手に入れたい、という理由があったとしても、実際に離婚後の不安を考えると、実行に移すほどの理由ではない、という方も多いです。

このことについては、『離婚をお考えのあなたへ』でも書いていますので、あわせてご覧ください。

 

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