嘘をつくとき、あるいは、嘘をつかなくてはならいな場面になると、次のような変化が見られることがあります。
・会話が途切れないように敏捷に応答する
・会話のなかでも応答に柔軟性が無くなり、手早く、短く話そうとします。
これは、会話が途切れて気まずい沈黙が続くと、自分がついている嘘について、バレてしまうのではないかと不安になったり、嘘をつくことに気を取られ、相手の話に柔軟に対応しきれなくなるためです。
また、嘘をつく人は個人空間が広くなる、という傾向があります。
あるデータによると、嘘をつこうとする人は、約170センチのところから話しかけるという傾向があるそうです。
初めて会った人には、約100センチから話しかける人が多いのですが、嘘をつかなくてはならないときには、自分の中に心理的な負い目があるために、さらにその距離が遠くなります。
また、嘘をつくと、顔にもその兆候が現れます。
たとえば、頻繁にまゆをひそめたり、長引かせすぎの誇張した笑いをしたり、逆に笑いが少なくなり、うなずきが多くなることもあります。
これは、うなずきを多くして聞き役に回れば、嘘がバレにくいと考える傾向があるためです。
ほかに、『嘘をつく人は視線を避けようとする』ということもありますが、これは特に男性について当てはまることが多いです。
男性が嘘をつく場合は、嘘を見破られることを恐れて、視線が合うのを避けようとするからです。
ちなみに相手が女性の場合は、嘘がバレていないかどうか観察しようとして、むしろ話し相手をじっと見つめる傾向があるので、これは当てはまりません。
こうした嘘をついたときの兆候を知っておくだけでも、夫と話し合いをする際に、彼が事実を言っているかどうかを見分ける判断材料になりますし、そのぶん、冷静に対峙することができるでしょう。