モラハラ:妻をバカにする夫

イラスト 神奈川県在住の主婦A子さんから、こんなご相談をいただきました。

「学歴があり、仕事ができる夫は、学歴のない私のことをバカにして、ことあるごとに「どうせ、おまえみたいなバカに言ってもわからないことだ」といいます。

そんな夫ですから、普段からの会話もほとんどなく、浮気をしていても、私に悪いと思うことはなく、まともに向き合ってもらえません。 どうしたら、夫に浮気をやめてもらえるのでしょうか」

このように、自分の妻に対して、モラハラ的な言動をする夫の場合、そもそも夫婦が対等であるという認識を持つことができず、上から目線で『俺の言うことに従っていればいいんだ』とか、自分の言うことが絶対だ、という前提のもとでものを考えているために、妻の気持ちを理解しようという意識が働かないことも多いです。

この主婦の方は、学歴云々の話の前に、二人の幼いお子さんを世話しながら、家族の食事をつくり、掃除洗濯をし、一生懸命頑張っていらっしゃいます。

お子さんが生まれたときにも、夫の帰りは毎日のように深夜だったり、休日にも自分の趣味や、おそらくは浮気相手とのデートなどに時間を費やし、ほとんど家にいない状態だったそうです。

そんな、いわば母子家庭同然の状態の中で、毎日の家事をこなしながら子育てをしていること自体、大変なことですし、 夫が毎日、一人前に外で仕事が出来るのは、奥さんがそうやって日々支えてくれているからです。

ところが夫のほうは、妻に対する感謝やねぎらいの気持ちもなく、話しあいをしようとしてもまともに向き合おうとともせず、さらに浮気もしているということで、夫として、また父親としても、非常に問題があると言わざるを得ません。

基本的には、浮気をするだけであれば、夫婦関係を修復していく道はあるのですが、これにモラハラが加わるとなると、夫側が自分自身の問題点を自覚して、みずから改善する覚悟がなければ、なかなか変わることは難しいのが実情です。

この方は、ご相談いただいた当初は、夫の言葉や態度に萎縮してしまっていて、本来のご自身を見失ってしまっているところがありましたが、コンサル&カウンセリングをさせていただくなかで、自信を取り戻していかれました。

そして、最終的にはご自身の意思でご主人と離婚されて、今はあらたな生活をスタートしておられます。

もちろん、本来であれば、夫婦となった以上は、一生涯を添い遂げる思いで人生を共有して、ひとつの幸せをつくりあげていくことこそ、幸せの本質であると思います。

でも逆にいえば、その幸せが得られないなかで、屈辱的な生活を堪え忍んでいるのであれば、むしろ離婚という選択を視野に入れることも、未来の幸せにつながることもあると思います。

この方の場合は、浮気の証拠についてはなかなか決定的なものがつかめず、かなりクロに近いグレーという感じで、不貞行為という部分では訴えることができなかったのですが、長年にわたるモラハラ行為があり、それだけでも十分に訴えることができる状況にあったということもあって、離婚原因をモラハラ行為による精神的苦痛ということで弁護士を立て、離婚という選択をされました。

弁護士が間に入ったことで、ご主人が有責であるということはすんなりと成立し、慰謝料や財産分与、お子さんの親権、養育費などについても十分納得できる形で決着して、また日々の屈辱的な生活からも解放され、今はふたりのお子さんと生き生きと暮らしておられます。

まだ年齢も若いということで、いずれは再婚もお考えになっていらっしゃるということでした。

近年、夫のモラハラで苦しんでいらっしゃる方は増加傾向にあります。

状況によっては、妻側に深刻な精神的ダメージが及ぶこともありますので、ひとりで悩まず、ぜひご相談ください。

問い合わせ