あなたがお見合いをしているというのなら別ですが、恋愛によって彼と交際を始めようとしているのなら、絶対に、「結婚を前提にしたお付き合いをしたいです」なんて言ってはいけません。
いきなりそんな話をしてしまえば、彼はきっと尻込みして、あなたを敬遠するようになってしまいます。
男性にとって、結婚するということは、その女性の人生をともに背負うということです。
結婚は人生の墓場だ、という言葉がありますが、実際にそう思っている独身男性も決して少なくはありません。
もしも彼がそう思っているとしたら、あなたの言葉は、彼の背中にいきなり十字架を背負わせて歩かせるようなものです。
あなた自身も、それでは彼との関係を失ってしまうだけですし、他の男性に新たな恋をしようとしても、自分でブロックをかける形になってしまって、なかなか恋愛に発展する出会いがなくなってしまいます。
ですから、彼が本当にあなたのことを好きになってくれるときまで、それはあなたの胸の中にそっとしまっておくほうが、お二人にとって、良い結果となるでしょう。
恋愛は野球と同じようなところがあって、相手やそのときの状況によって、投げる球はかえていかなければなりません。
自分は小細工が嫌いだから、といって、ストレート一本の直球勝負だけでは試合に勝つことが出来ません。
物事にはタイミングがあります。
彼があなたのことを恋人だと思い、あなたを特別な存在として付き合ってくれるようになったら、『私は結婚を真剣に考えている人としか付き合いたくないの』と言えば、逆に彼は、あなたのその気持ちをとても喜び、信頼して、彼自身も同じように結婚を意識した交際をしていくようになることでしょう。
そういう段階を踏まえていくことが大事なのです。
だって、あなたがどんなに彼のことが好きでも、結婚したいと思っているとしても、彼がはじめからあなたと結婚したいと思って付き合っているということは、確率的にほとんどありえないことだからです。
甘い認識は悲劇的な結果を生みますから、そのへんはきっちりと認識しておいてください。
ですので、彼との関係が始まりかけたような段階で、二人の将来のことや、結婚観などを話し合うこと、子育てのことなどを話題にすることも、避けたほうが良いのです。
「この先に財宝がありますけど、この橋を渡ったら生きて帰れませんよ」と冒頭でいきなり言われたら、あなたの彼がインディ・ジョーンズじゃないかぎり、普通にひるむでしょうからね。