【クライアント様からのご相談より】
『夫は、寝るときにスマホを枕の下に入れているので、触ることもできない状態でした。
でも、ついに昨日、枕の下からスマホを取り出し、メールを確認することができました。
夫のスマホには、Mという女が送ってきた「ぜったい一緒になろうね」とか、「H(夫の名)クン、誰よりも愛してるよ」といった証拠のメールが大量にあり、怒りで息が止まりそうでした。
本当は今すぐにでも、夫に浮気を確かめたいのですが、私が問い詰めれば、夫は離婚を口にするような気がして、怖くて言い出すことができません。
私はこれから、どうしたらよいのでしょうか?』
【ワンポイントアドバイス】
携帯メールを見ることはできたが、夫に言うと離婚を言われそうで怖くて切り出せない、という方は、実はかなり多いです。
実際、 妻に浮気を問い詰められると、逆ギレして「もうおまえとはやっていけない、おまえとは離婚だ!」わめいたり、「もういい、俺が家を出て行く!」などと言って、まるでわがままな子供のように振舞う夫も少なくありません。
そのとき夫の心情としては、実はものすごく恥ずかしい気持ちでいます。 本人はうまくやっていたつもりなのに、絶対に見られたくないものを見られてしまったわけですから。
これまでついていた嘘もバレて、女とどんなやりとりをしていたかも知られてしまっている状態というのは、それはもう、目の前でパンツを下ろされてしまうのに等しい恥ずかしさなんです。
プライドにこだわる男性の場合は特にそうです。
だから、『おまえとは離婚だ!』という一言で形勢逆転を図ろうとします。
離婚を切り出すというのは、ご主人にとって、いわば『奥の手』です。
例えて言えば、仕事の失敗を上司に咎められたときに、『じゃぁ、辞めます』という部下と同じです。
そうすれば、少しはあなたもひるむだろうと思って、形勢逆転の望みを賭け、何とか一矢報いたいと思っているのです。
ですが、少なくてもあなた自身が離婚を望んでいるのでない限り、ご主人の挑発に乗るのは得策ではありません。
また、ご主人が離婚を切り出してくるしかないほどに、ご主人を徹底的に追い込んでしまうことも賢明とはいえません。
ポイントは浮気の切り出し方にあります。
よくあるのが、夫の携帯を目の前に突き出して、「ちょっと、何よ、これ?」なとど責め立ててしまうというケースですが、こんなのは最悪です。
心理的に追い詰められた罪人みたいな心情になり、反省や謝罪よりも、逆ギレや開き直りといった心情に陥ってしまうことが多く、浮気を認めさせることもできませんし、冷静に話し合うこともできなくなります。
ですので、携帯メールを見つけたときにも、そこで感情的に問い詰めたり、追求するのではなく、まずはその内容をから相手は誰か、親密度や相手との今後の行動(デートの約束など)をよく把握することが大事です。
そして、携帯メールを証拠にして、浮気を認めさせようとするときにも、その証拠はかならずアト出しをすることが鉄則です。
それは、始めに証拠を見せてから本当のことを言わせようとすると、その証拠に対してさらに嘘や言い逃れを言われてしまって、結局本当のことがわからなくなってしまうことが多いからです。
それよれも、話し合いのなかで相手が嘘をついたときに、その嘘を認めさせるために証拠を出して、認めざるを得ない流れを作るほうが効果的です。
いちど口をついて出た嘘は、もう取り消しが効きませんからね。
また、話し合いをされるときには、あくまであなたは妻としてご主人を愛していて、家庭の幸せを守りたい、今ある幸せを壊さないでほしいというスタンスで話をしていくことが大事です。
決して感情的になってご主人を追及したり、攻撃するような態度はとらないでください。
ここでの対処の仕方を間違うと、ご主人も捨て身になって切り返してきますから、『柔よく剛を制す』という考え方で向き合うことが大事ですね。