浮気されても、よい妻になるな

間違いだらけの浮気対処の現実

夫に浮気されたときに、『私がよい妻じゃなかったから』と、その原因が自分にあると考えてしまう女性が少なくありません。

例えば、『子供の世話に精一杯で、夫のことをおろそかにしていたから』とか、

『仕事や家事で疲れていて、夫に優しく接する余裕がなかったから』とか、

『口うるさく小言をいったから』

『夫の帰りを待たずに寝ていたから』

『お小遣いを増やしてあげなかったから』

『新車を買うのに反対したから』

(-_-;)……きりがありません。

だから、はっきりいいます。

ご主人が浮気をしたのは、あなたのせいではありません。

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夫の浮気は、夫自身が招いた問題

ご主人の浮気をきっかけにして、あなた自身が何かに気づいたり、妻として反省すべき点が見つかるかもしれません。

でも、だからといって、ご主人の浮気の原因が自分にあると思わないでください。

ましてや、あなたが『よい妻』になれば、ご主人が浮気をやめてくれるとか、夫婦の幸せが取り戻せると考えるのは、ちょっと短絡的すぎます。(それに、ご自分で思うほど、あなたは『ダメな妻』ではありませんよ)

中には、妻に浮気がばれたとたんに、溜まっていた不満をぶつけて、『オマエが〇〇だから浮気したんだ!』と逆ギレ気味に主張してくる夫もいます。

でも、不満や文句があるなら、そのつど夫婦としてちゃんと話し合えばいいことです。

それを後出しじゃんけんのように、浮気がばれたとたんに並べられても、それはそれ、これはこれです。

それはもう、3歳児がダダをこねているのと同じ。

もしも、あなたのお子さんが、おもちゃを買ってもらえない腹いせに、店先でも構わず泣き叫んでダダをこねているとしたら、あなたはどうしますか?

買ってあげるのが、「よい母親」なのでしょうか?

もちろん、お子さんがおもちゃを欲しがるのと、ご主人が浮気をするのは、次元は全く違いますが、浮気している夫自身が目を覚まし、自らのしていることに自覚を持たない限り、あなたがひとりでいくら「よい妻」になって立て直そうとしても、決してうまくはいきません。

では、ここでいう『よい妻』になろうとする方がやってしまうタブーとは、具体的にどういうものがあるのでしょうか?

以下にその5つについて挙げてみます。

 

夫に浮気されたとき、絶対にやってはいけない5つのタブー

夫に浮気されたとき、『もっとよい妻になろう』として陥ってしまう典型的なケースが以下の5つです。

このページを読まれているあなたは、くれぐれもそうならないように、注意してください。

夫の言うことに100%従順であろうとする。

必要以上に食事を豪華にしたり、特別扱いをする。

子供のこと以上に、夫の世話を焼く。

顔色を常にうかがっていて、夫の機嫌に敏感に反応する。

ケンカになりそうだと、すぐに『自分が悪かった』と謝る。

いっておきますが、こんなことをやりだしたら、あなたとご主人の関係はもっとおかしくなってしまいます。

こういうふうに振舞っている妻を見て、それで夫が浮気を改心したケースは、私が知る限りほぼ皆無です。

正直いうと、最初のうちはいいかもしれません。やり始めて2~3か月とか。

でも、時間が経てばたつほど、夫婦関係は悪化していきます。

そして、ますます相手女性と大胆に会うようになったり、少しでも気にいらないことがあるとキレるようになったり、わがままな欲求が増えたり、あなたがご主人に気を使えば使うほど余計にウザがられたり、帰宅が遅くなったり、『気持ちわり~よ』といわれる場合すらあります。

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もちろん、ある程度の気遣いや、相手に合わせるという気持ちは、協調性という範囲において、大人の行動として必要です。

でもそれが、「私が我慢すれば」とか「もっと私が頑張れば」とあなたが自分自身を追い込むことになれば、それはただ辛いだけの状態ですし、ストレスや感情の重圧もはかり知れません。

人は「気」を感じあう生き物ですから、あなたのストレスは、そのままご主人の感じるところとなります。

つまり、あなたが無理をしていることは、ご主人にはモロバレなんです。

そんな中で、あなたが必要以上に世話を焼いたり、無理に笑顔で優しく接したりすれば、かえってその態度に違和感を覚え、あなたに接するのが面倒くさくなってしまい、あなたを避けたり、冷たい態度をとるようになってしまう危険が高いです。

 

浮気している夫に対して、妻として何が必要か?

浮気をしているとき、ご主人はいままでとは違う人格になっています。

特に浮気が始まって間もないうちは、目つき、顔つき、態度も言葉も、まるで別の人と話しているみたいに感じるかもしれません。

要は、夫としての『心の軸』が完全にブレている状態です。

そのご主人にあなたが同調することは何の意味もありません。

むしろ、あなたが自らを否定し、自信を無くし、心が壊れてしまうことのほうが心配です。

以前にご相談をいただいた方が、こんなふうに言っていました。

『浮気をしたのは夫の勝手。でも、夫婦だからこのままほっとくわけにもいかないし、とにかく連れ戻さないといけないわね』

この短い言葉の中に、私はその方の覚悟と決意を強く感じました。

夫の浮気はこの上なくショックで辛いことですが、夫婦である以上、妻としてあなたはそれに関わらざるを得ません。

だからこそ、あなたがご自分を見失わず、心の軸を保つこと。ご主人に翻弄されないことが大事です。

それができてこそ、解決するための道すじをどう作っていけばいいか、具体的な方法は何か、という話につながっていくのです。

 

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