浮気が始まって3か月間の脳は……

浮気が始まって3か月~数か月くらいの間は、ご主人は今までの夫とはまるで別人になってしまっています。

このとき、脳の働きはある特殊な状況に陥っています。

具体的に言うと、浮気をしているときは、いわゆる「恋愛モード」に入っていて、脳のなかの腹側被蓋野(ふくそくひがいや)という部分が活発に動いている状態です。

腹側被蓋野は、ドーパミンという脳内物質を大量に分泌します。

ドーパミンは、「やる気」を出させ、集中力がアップして、気力が充実し、疲れもものとしなくなります。

冬の寒い中、雨の降りしきる中、うだるような炎天下の中でも、恋人を待って辛抱強く立ち続けていられるのは、ドーパミンによるものです。

そういう状態ですから、浮気相手と会っているときは、もう夢の中にいる感じです。

よく、携帯やラインのメールから浮気が発覚して、あまりに赤裸々な内容に愕然としてしまったり、そこまで相手のことが好きなら、もう離婚しかないのかと絶望的になってしまうことがありますが、メールのやりとりも、そういうテンションのなかでやっているので、あまり真に受けてしまわないほうがよいです。

また、ドーパミンが大量に分泌されて活発に動いている腹側被蓋野とは対照的に、偏桃体・頭頂側頭結合部という部分は、活動が低下します。

偏桃体・頭頂側頭結合部は、ものごとを判断したり、「これはよくない」と批判的な考えを持つなど、思想、思考をつかさどる部分です。

つまり、ここの機能が低下しているということは、本人はほとんど思考力を持てない状態です。

もちろん、まったく思考力がゼロになるわけではないので、浮気がバレたらまずいな、とか、なんとか嘘をついてごまかそうとしたりはします。

でも、浮気によって妻を苦しめているとか、このままでは夫婦関係が壊れてしまうとか、そういったことを冷静に考えて、自分の行動を判断できるだけの思考力はほとんどありません。

ですから、あなたがご主人と話し合いをしようとしても、わけのわからない言い訳や開き直りで、ほとんど話し合いにならない可能性も高いです。

では、活動が低下している偏桃体・頭頂側頭結合部をどうやって元に戻していくかというと、扁桃体は情動的な出来事、具体的にいえば「恐怖」に対する刺激に強く反応します。

この恐怖に関する関連付けから、偏桃体・頭頂側頭結合部の活動を活発にして、「夢の中」から覚まさせる、ということもひとつの方法として考えられます。

端的にいえば、本人が「怖い」と思うことを意識させる、ということです。

たとえば、話し合いをする際に、単に浮気を責める言い方をするのではなく、夫が絶対に知られたくないと思っているであろう相手(たとえば親や子ども、職場の上司、相手女性の夫など)にもしも知られてしまったら、どんなことになるか、どれほどの代償を払うことになるかを、できるだけ具体的な事例をあげて恐怖感を持たせる、というのも一つの方法です。

ただし、ここは話し方のテクニックが求められる部分です。決して感情的にならず、あくまでも『考えさせる』『想像させる』ように話を持っていってください。

うまくいけば、話し方ひとつで、夫の意識を現実に連れ戻すことは可能です。

 

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