日本で暮らすイラン人夫の浮気⑥

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 【状況解説&対応アドバイス】

正直、困ったことになったなぁ、と思いました・・・・

責めるということは、つまり「浮気は私に対する裏切りである」と言っているわけですが、そもそもご主人の認識の中に、浮気が悪いことであるという考えがないのですから、ご主人からしてみれば、責められること自体、理不尽に感じてしまったのだと思います。

お互いの意識の違いが、ご主人を相手女性のもとに向かわせてしまっている状態です。

こういう場合、相手女性がどの程度本気なのかによっても、ご主人の反応は違ってきます。

エスファハニさんの場合、ご主人がすでに5年という長期にわたり、浮気を続けている状況ですので、相手女性が、すでに内縁の妻状態といえなくもありません。

一夫多妻に抵抗感が薄い外国人男性特有の感覚だと思いますが、逆に言えば、特別に相手女性だけを愛しているというわけではなく、エスファハニさんに対しても、愛情がないというわけではないのです。

そこで私は、とにかく放置しておくことは避けるべきだと思い、エスファハニさんに、まずは責めてしまったことを反省していることを伝え、率直に、一人の女性として、あなたと愛し合いたいし、あなたがほかの女性に目が向いているのは辛いし悲しい、あなたが必要だから、相手女性と別れるとかではなくてよいから、とにかく、もう家に戻ってきて欲しい、というように、自分の気持ちをご主人にメールで伝えるようにお話ししました。

すると、しばらくしてご主人から返信があったという連絡がありました。

メールには、『お前の気持ちはわかったから、帰る』と書かれていて、その日の夕方、ご主人は戻ってきました。

外国人男性との結婚というのは、こうした微妙な感覚の違いについて、かなり歩み寄って考えなければならない一面もあります。

もちろん、浮気という状況であることに違いはありませんし、それは解決していかなければならないのですが、浮気=罪という認識で、やめさせる、という考えは、日本の考え方を押し付けている、ということにもなってしまう難しさがあります。

ただ、夫婦としての幸せの形、という部分で、ご主人に対して、理解を求めることは可能だと思います。

そして、そのためには、はじめに申し上げたように、夫婦の心のズレを補正していく努力を重ねていく以外にはないのです。

魔法のように、浮気を呪文ひとつで解消する方法はありません。

ですが、浮気を解決された女性たちは皆さん、勇気と度胸は夫に勝り、わずかな可能性も捨てずに向き合ってきた方々ばかりです。

その後もエスファハニさんとは、2か月ほどコンサルティングをさせていただきました。

そして、今ではご主人もエスファハニさんの気持ちを理解してくれて、相手女性との関係も終わり、落ち着いた日々を取り戻すことができています。

最後に夫婦をつなぎとめていくのは、習慣でも文化でもなく、愛情と信頼です。

そして、愛情と信頼は、毎日の生活の中で、時間をかけて、二人が力をあわせて育てていくものだと思うのです。

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