また、Y子さんは、夫にメールを見せるときに、半分ふざけた感じで切り出した、とありますが、大騒ぎする必要はないにしても、ふざけて話す内容ではないはずです。
ですから、「ねぇ、おもしろいものがあるの」などと冗談のように言ってはいけません。
「わたしは気にしてないんだけどね」、などと平気なふりを装ってもいけません。
このメールがイタズラだろうと間違いだろうと、ちっともおもしろくないし、気にしてないどころか大変なショックを受けているのは事実ですから、そのことを隠してはいけません。
ただし、我を忘れて取り乱したり、無意味に怒りをぶつけたりしてはダメです。
「わたしの携帯に、こんなメールが入ってきたんだけど、相手に心当たりある?」と、冷静に、落ち着いてたずねます。
そのメールを読むときの夫の表情からは、絶対に目をそらさないでください。
その内容に心当たりがなくて驚いている場合と、心当たりがあって動揺しながらとぼけている場合とでは、まったく反応が違います。
その違いを見逃さないでください。
心当たりがなくて驚いている場合は、「あれっ、なにこのメール!?いつ届いたの?」とか「どうしてこんなものが君のところに来るの?」とか「どうして君のアドレスを知ってるの?」といった原因追求型、疑問を解決しようとする姿勢、あなたとともに考えよう、確かめようとする類の言葉がでてきます。
一方、そのメールに心当たりがあれば、まず、なんと言ったらよいかと考えますので、どうしても口数は少なくなります。
そして、「さぁ、知らないなぁ」とか、「ただのイタズラだよ」といった自己完結型のセリフが多く出ます。
Y子さんの夫は、メールを見せた瞬間、『言葉に詰まり、息を呑んだ』とあります。
そして、そのあとに、「知らないよ、こんな人」という言葉が続いています。
これはそのときの夫の表情をよく見ていれば、「知らないよ」という言葉がウソであることは、他人ならいざ知らず、妻であれば容易に判断できたと思います。
もしも本当に知らないなら、少なくても、自分の妻に脅迫じみた内容で、離婚を強制するようなメールを送りつけた人物を、そのままにしておくことは考えられません。
どんなにおとなしい夫であっても(続きはこちら)