浮気の対処・夫としての意思と自覚を持ってもらう

イラスト 浮気相手に夢中になっているとき、ご主人の頭の中には、彼女に対して『好きだ』とか『会いたい』という感情ベースの思いが強く、『我を忘れている状態』です。

これは、浮気をしているときの脳内のところでも触れていますが、脳内物質のPEA(フェニルエチルアミン)やドーパミンの影響によって、とにかく『現実』が見えなくなってしまっているわけです。

ところが、この期間は長くても数か月程度なので、はじめは相手女性のことで頭がいっぱいだった夫も、やがて本来の思考力や判断力、および日常のテンションを取り戻していきます。

そして、もともとまじめな性格の夫や責任感が強い夫などは特に、浮気をしている自分を冷静に分析して、『このままではいけない』とか、『今の生活を壊してはいけない』ということも少しずつ考えられるようになってきて、相手女性に傾倒していた感情に、自分でブレーキをかけるようになっていくことがあります。

ただ、このときの夫の心は、まだまだ相手女性に好意を抱いていますし、彼女に引きずられている状態です。

でも、たとえば妻と穏やかな会話ができているときや、わが子と遊んでいるときなどに、ふと、「こういうのも悪くないな」とか「やっぱり子供とは離れられないな」などと感じて、そこから夫自身の意思や自覚が少しずつ戻ってきて、夫婦や家庭、家族といったものに思いを向けることができるようになっていくことも実際にあります。

なかには、浮気は絶対に認めようとしないのに、『やっぱりお母さんが一番だよ』とか『家族で一緒が一番いいな』と、何と比べて一番なのかと突っ込みたくなってしまうような言葉を口にする夫もいます。

ともあれ、夫の行動も意思や自覚が伴ってくると、目に見えて行動に反映されていくようになります。

たとえば、今までよりも仕事から帰ってくる時間が早くなるとか、休日には一緒に買い物にいくようになったりとか、自分から子供の世話をするようになるとか、ちょっとしたお土産を買って帰ることが増えたりすることもあります。

逆に、まったく家族に対して思いを向けようとしない夫の場合、どんなにあなたが浮気の事実を指摘して、相手女性と別れてくれるように懇願したり、あるいは無理やりにでも別れさせようとしても、ご主人は頑なな態度を見せるばかりで、話し合いどころではなくなってしまうことも少なくないです。

ですので、こうしたご主人の言動もよくチェックして、場合によっては、浮気の事実を認めさせようとしたり、相手女性と別れるように求めたりする前に、まずは夫婦のコミュニケーションを密にしたり、さらに家族の中での夫の存在を強めていったりして、ご主人に目の前にある現実の幸せをしっかり認知してもらうことを先にしたほうが、よい効果が見られることもあります。

ただ、前者の場合であっても、浮気というのは一度始まってしまうと、互いに粘着質の感情が絡み合っていくものですから、ご主人が相手女性と別れようとしても、なかなか簡単にいかないこともあります。

特に社内不倫などの場合は、会社にいけば相手女性がいるわけですし、関係を完全に断つということは、場合によっては仕事を変えたり、引っ越しをする必要が出てくるかもしれません。

あるいは相手女性から、「一方的に別れるといわれても、このままでは納得できない」とか、「別れるくらいなら死んだほうがマシ」などと言って、なかば強引に関係を続けることを求められてしまうケースもありますし、そこでご主人が『かわいそう』とか、『やっぱり放っておけない』などといった曖昧な態度をとってしまうと、相手女性が、「彼は本当は私と一緒にいたいはず」と自分に都合のよい解釈をして、そこから思いもしない強気な行動に出てくることもあります。

そのため、夫婦での話し合いにおいても、今後相手女性からどんなにメールが来ても、電話が来ても、誘われても、それに応じてしまえばすべてが台無しになってしまうということを、よくよく理解してもらったうえで、ご主人自身の決意のもとで、毅然とした態度を崩さないことを約束してもらうことが大切ですね。

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