若い独身女性は、既婚男性に安心する?

よく言われることですが、独身女性の多くは、独身の男性よりも既婚男性に安心感をおぼえる傾向があります。

この『安心感』というのは、『彼氏が欲しい』とか『この人と結婚したい』といった感情とは別の部分で働く心理です。

『結婚しているんだから、私を口説いてはこないだろう』という意味での安心感もあることはありますが、それ以上に既婚男性は、独身の男性とは醸し出す雰囲気が違うんです。

既婚男性はすでに妻がいるぶん、女性に対する接し方にも余裕がありますし、内面から出てくるソフトさもあります。

また、もともと女性は協調性や包容力ののある男性に魅力を感じる部分もありますから、その意味でも結婚生活ができている男性はなんとなく安心できて、『この人は大丈夫』と信頼されやすいわけです。

ところが女性側の安心感とは裏腹に、既婚男性の心情としては、自分に妻がいたとしても、好みの女性が親しげに話しかけてきたり、自分に好意を持ってくれていることがわかれば、決して悪い気はしないものです。

私がご相談いただくケースでも、職場の上司である男性が、部下の女性が抱えている仕事や人間関係の悩みを相談されたり、新入社員の教育担当など仕事上の関係から、長期間にわたってつながりを持ったために、その女性に対して次第に特別な感情が芽生えていくことは珍しいことではありません。

また、男性側としても、夫婦関係があまりうまくいってなかったり、単身赴任で寂しい思いをしていたり、仕事のストレスなどで精神的に辛い状況にあったり、心の中に何らかの不満を感じているとき、優しく接してくれる女性が現れれば、知らず知らずのうちにその女性に恋をしてしまうこともあるかもしれません。

もちろんアプローチされた女性のほうは、既婚男性からの言葉や好意を嬉しく思いつつも、「この人は結婚しているから……」と自分の気持ちにブレーキをかけようとはします。

でも、彼が冗談やふざけて言っているのではなく、真面目に気持ちを伝えてくる様子を見て、「この人は奥さんのことよりも私に好意を持ってくれている」と感じていくなかで、いつしか心のブレーキが緩んでいってしまうことがあります。

そして不倫を重ねていくうちに、障害があるほど燃えてしまうという、いわゆる『ロミオとジュリエット効果』によって、奥さんがいるという避けられない事実のなかで、その障害に負けないことこそが、彼に対する愛情の強さとはき違えてしまって、その恋を終わりにできないということもよくあります。

一方、浮気する男性の多くは、いくら相手女性を真剣に口説いていたとしても、本心としては家庭を壊すつもりはなく、恋愛を楽しみたいだけ、というスタンスに過ぎなかったりしますので、自分の立場が悪くなったり、大きな犠牲を払わなければならないような立場になると、いとも簡単に相手女性との関係を切ろうとすることが多々あります。

ところが、女性のほうは、いままで自分のことを好きだと言っていたにもかかわらず、妻にバレたとたんに冷たくなる相手男性に『あのときの言葉はなんだったの?』と怒りや恨みのような感情を持つこともあります。

男性のほうも、できるだけ穏便に関係を終わらせていこうとかするため、直接的に別れ話をするのを嫌がり、内心は自然消滅的に終わっていくことを考えたりする傾向があります。

相手女性と別れると約束してくれたのに、そのあともメールをやりとりししたり、関係が続いてるように見えるときには、そもそも夫が相手女性に別れ話をしていないか、あるいは、自然消滅の形でフェイドアウトしていくことをもくろんでいる可能性も高いです。

でも、男性が思うほど、女性はいちど気持ちを傾けた相手のことをスッパリとは切り離せないものですから、相手女性は夫が曖昧な態度を取り続ける限り、自分にもまだ可能性はあると思い、別れようとしないこともよくあります。

そして、やがては相手女性が本気になってしまう恐れもありますので、しばらく様子を見たうえで関係が続いているようであれば、相手女性に対して毅然とした態度で夫との関係解消を求めていくことも大事です。