肉体関係がなければ浮気じゃない?

浮気はしてない、と主張する夫

浮気を妻に問い詰められたときに、『彼女はただの友達だし、食事をしていただけだ』とか、『体の関係があるわけじゃないのに、何が悪いんだ?』などと、開き直って言うことがあります。

また、夫自身に浮気をしている意識が本当になくて、『妻は、どうしてこんなことで騒ぐんだろう?』と本気で思っていることもあります。

浮気(不倫)は、肉体関係がなければ、キスやハグがあったとしても、法的にいうところの『不貞』ではありません。

夫もそれはよく心得ていて、『俺は浮気はしてない』と頑なに主張するのは、相手と肉体関係に及んでないから、という理由もあるようです。

 

妻は黙ってみているしかないの?

では、肉体関係がなければ、頻繁に相手とLINEをしたり、二人きりで会っていても、妻は黙って見ているしかないのでしょうか?

特定の女性とLINEをしたり、食事をするだけで浮気といえるかと問われれば、答えはノーです。

でも、友達であろうとなかろうと、妻に嘘をついたり、隠れて女性と会ったりすることは、夫婦のルールとしてNGでしょう。

 まして、性的な関心を抱いて関係を深めようとすることは、それ自体が妻にとって裏切りです。

相手女性と食事をしたことや、メールをやりとりしたことが問題というよりも、相手に恋愛感情を抱き、妻に嘘をついてでも、その関係を深めようとしていること、そして、その犠牲として、妻であるあなたが苦しみ、辛い思いをしているなかで、夫婦としての幸せが壊されていることが問題なんです。

『肉体関係がないから浮気じゃない』なんて主張をする以前に、夫として、妻に対して誠実であるかどうか、自分の行いがどれだけ妻を傷つけ、苦しめているかを自覚することだと思うのです。

この点について、もしも夫婦の認識にズレがあれば、守る約束の基準も曖昧になりますから、互いにレベルあわせをすることも大事なことです。