不倫の慰謝料請求のしかた➁

慰謝料というのは、民法770条1項1号の「夫婦は相互に貞操義務がある」

つまり、夫婦以外と肉体関係を結んだ場合に対する賠償としてものものと、心の傷、苦しみを受けたということに対するものがあります。

単純にメールでやりとりをしていたということだけでは、ほかに肉体関係があったことの証拠がない限り、『不貞』として法的に慰謝料請求することはできません。

ですが、相手が一般通念上における『浮気』の事実を認めて、それに対する謝罪の意味で慰謝料請求に応じる分には、不貞を証明する必要はありません。

もっと言えば、相手が認めさえすれば、証拠がなくても慰謝料請求はできます。

慰謝料は、ご主人にも浮気相手にも請求できます。

ただ、ご主人への慰謝料請求は、夫婦の財産から支払われる形になるでしょうし、離婚する前提ならともかく、単純に「懲らしめたいから」という場合には、慰謝料を請求したことによって、あとあとのお二人の夫婦関係がかえってぎこちなくなってしまう場合もありますので、もしもあなたがこれからもご主人と夫婦関係を築いていきたいとお考えなら、よく検討されてからのほうがよいかもしれません。

慰謝料は、直接相手に会って請求することも出来ますし、内容証明郵便で行うこともできます。

内容証明というのは、送付した証拠を残し、確定日付を得るためとともに、相手に心理的なプレッシャーをかけることができる一面があります。

ただし、内容証明は、相手に宣戦布告をするのと同じですから、相手に慰謝料請求することを前提にした場合は、、あなた自身が内容証明郵便を出すよりも、弁護士に依頼して差出人となってもらうほうが、その後の交渉がスムーズにいきますし、万一トラブルが発生した場合でも安心です。

そして、文面の中で「この件に対して、〇月〇日までに電話か手紙で返答が欲しい、返答がなければ不本意ではあるけれど、民事訴訟を含めた法的な措置をとる」というような、一定の期限付きで行動を促していきます。

この『期限を切る』という方法は、相手の行動を促すには大変有効です。

内容証明の書き方については、いくつかの決まりがあります。

以下に簡単に書いておきますね。

・内容証明は、20文字以内26行以内の制限があります。

・縦書きでも横書きでもかまいません。

・紙の大きさは自由です。

・文法的な決まりはありませんが、レイアウト的には、以下のような感じです。※下記は個人的に発送する場合のサンプルです。

慰謝料請求サンプル

・印鑑は必ずしも必要ではありませんが、内容証明郵便が締まりますので、押してください。認印でOKです。

・「差出人」、「受取人」、というような肩書きをつけるのかは、自由です。

・肩書きをつけなくても、受取人には「殿」や「様」をつけるので、誰が受取人であるか分かります。

・内容証明は同じ文面のものが3枚必要です。1枚書いてコピーするのもいいですし、ワードで文面をつくって3枚プリントアウトするのでもいいです。

どうして3枚かというと、一枚が相手に郵送され、もう一枚が郵便局の控え、もう一枚を差出人(あなた)の控えとなるからです。

それを封筒入れずに、郵便局に持ってきます。

窓口で、内容証明郵便でお願いします、と言って手続きを行い、郵便局で封筒に入れます。

資料などを同封することはできませんので注意してください。

そして、郵送する文面に書いたのと同じ氏名、住所を封筒にも書きます。

この通知人(あなた)の住所に、内容証明の配達証明が郵送されてきます。

内容証明の郵便代は、相手に送る文面が一枚の場合は、1220円です。

どこの郵便局でも出せるわけでありませんので、事前に確認しておきましょう。

基本的には、本局であればどこでも受け付けてくれます。

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